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192『頭狂日記』
192『頭狂日記』
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頭が狂だってさ、町中の誰もが知らない、俺が頭狂日記を書いていることを。いや、意外に知られているかもしれない、まあ、どちらでも良いんだが、要は、この安息を手放さない、ということだから、こうして今日も頭狂日記を書いているんだ。
どうなんだろう、狂っているとは、一体、どこからどこまでを、指すのだろうか。分からないな、しかし、俺は、何か狂ってる的なことを、言われたことは有ったような、無かったような、まあ、どちらでも良い、ここは、そんなどんな状況も需要する、頭狂日記なのだから。




