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179『頭狂日記』
179『頭狂日記』
㈠
いつからか、この頭狂日記が始まって、執筆していると、不可思議な感覚に襲われる。個体、というものの本質的意義と言ったところか。頭が狂している俺は、誰かに俺自身を見ることはない。この世界において、頭狂日記は、俺にとっては、安息の場、なのである。
それで良いだろう、良いことだ、と、埴谷雄高なら言ってくれそうだが、それにしても、今日も今日とて、徒然なる侭に、頭狂日記だから、俺は俺で、この安定の場を放棄する気はない。
179『頭狂日記』
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いつからか、この頭狂日記が始まって、執筆していると、不可思議な感覚に襲われる。個体、というものの本質的意義と言ったところか。頭が狂している俺は、誰かに俺自身を見ることはない。この世界において、頭狂日記は、俺にとっては、安息の場、なのである。
それで良いだろう、良いことだ、と、埴谷雄高なら言ってくれそうだが、それにしても、今日も今日とて、徒然なる侭に、頭狂日記だから、俺は俺で、この安定の場を放棄する気はない。
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