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123『頭狂日記』
123『頭狂日記』
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初めから、可笑しかったよ、という風に歌う、吟遊詩人が居ても、俺はそれが、狂って居るとは思わないだろう。それはひとえに、頭狂日記の範疇である。不可思議なことだが、頭狂日記で、今日も日記付けてますと、言えばそれだけで、可笑しかったもなにも、救抜されるのだ。
実に、実に不可思議なことだが、不可思議というものほど、不可思議でないものもない。カフェインの取り過ぎだって、充分に不可思議だ、何て誰が言ったかしらないが、それでも確かに、今日も、俺は、頭狂日記を書いている。




