113/672
113『頭狂日記』
113『頭狂日記』
㈠
今日も、はい、頭狂日記です、という始まり文句は、頭狂日記らしくないな、と思うまでだ。安息、俺は神に感謝する。この世に、コーヒーと、頭狂日記を生じさせてくれたことを。無論、なかったらまた、別のものを選ぶだろうが、コーヒーと、頭狂日記で、生活は随分豊かになった。
俺は、良く分からないんだ、何故、頭狂日記なのか、そう、この頭狂日記を書いた原初の自分が今の自分にそう投げ掛ける。そうだ、神が俺に、初めに頭狂日記というタイトルを寄与してくれたのだ。ありがとう、思い出したよ。




