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勝利と格納庫

「よくやったわクロウ!」

勝利し、ハンガーへ戻るとそう言ってアリシアはコックピットに飛び込んできた。

「当然だ最初アイツの実力を見定めていたが幼稚な剣だな。師団の奴の足元にも及ばねぇ」

俺はハッチから飛び出すとアリシアの手を掴んで彼女をエスコートし、コックピットから降ろす。

「最初の決闘に勝ってAPも沢山手に入ったしな。」

「どうゆうこと?」

アリシアが不思議そうに聞いてくる。

「そこら辺の先輩にAPを借りて自分の勝ちに賭けたんだよ。決闘の当事者が賭けるのは本来NGらしいが一年の最初の決闘はお祭りだから特別に良いんだってさ」

「はー男っていつもそう、賭けとかほどほどにしなさいよ」

暫くしてメカニック科のクラス分けも発表され俺たちは晴れてAクラスになれた訳だがここで問題がある。

「格納庫どうするかだよなぁ」

アリシアの作るオモチャも俺の機体も他の生徒に易々と見せられないものだ。レリックを持ち込んだ生徒は共用格納庫と専用格納庫を選んで借りられる訳だが、共用格納庫は論外になるが専用格納庫は高い。そりゃそうだ4機のレリックが格納できる広さがあって本来メカニック数名とパイロット3人以上で割り勘で借りる物だ。これを俺たち二人で借りたらAクラスなのに雑魚寝部屋送りだ。

「俺は格納庫で寝れるから大丈夫だが流石にアリシアを雑魚寝部屋にするわけにはなぁ」

「なら私も格納庫で生活するわ」

「え?いや確かにスペースはあるが格納庫にあるシャワー機体洗う用の奴だしというかこんな事ジジイが聞いたら俺殺されるぞ」

「大丈夫おじいちゃんはアカデミーに入れないし!そんなに私と一緒が嫌?もしかしてクロウ他の女の子を連れ込む気じゃないでしょうね?」

「イ、イエ。イヤジャナイデス」

「ならいいわそうゆうことで専用格納庫、借りましょ」

そうして俺は三年間超絶美少女と毎晩同じ部屋で寝ることが確定してしまったのだった。頑張れ俺の理性。

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