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同盟と晩餐

俺は演習場のモニタールームに戻ってアリシアと話していたところ奥のドアから敗者のリンがやってくる。

「いやー完敗よ完敗。私の得意な射撃戦でも撃ち負け気味だったし最後はまさか飛んでくるなんてね。とんでもない実力者ねクロウ。」

「そうでしょ?クロウはねおじいちゃんに徹底的に技術を叩き込まれたからね」

「ジジイは俺をいたぶって満足げな顔してただけだろ」

自慢げに話すアリシアに横やりを入れる。

その後アリシアはリンにレリックの技術面について質問攻めを始めた。やれどうやって飛行出来るだけの推力を維持するのだとかどうやって空中で射撃が出来る程度に機体の姿勢を安定させてるのだとかリンも最初のうちは丁寧に答えていたが次第に顔が曇って来る。

「ねぇクロウ。私敗者だからちゃんと受け答えしてるんだけど、コレいつまで続くのかしら」

「知らん。こうなったアリシアは止まらないから覚悟しとけ」

長い間質問攻めに遭いながらふとリンは何かを閃いたように手を挙げる。

「ねぇアリシアにクロウ。私たちでチームを組まない?そうすればアリシアは私のレリックを弄り放題だし私はクロウの強さの秘訣を知れる。メリットしか無いわよ」

「却下。俺にメリットが無i「賛成!」

アリシアが大声で答える

「クロウも一人より同じクラスの仲間がいた方が絶対良いって」

「奇遇にも私も一人だったし丁度いいんじゃない」

「なぁアリシア機密とか気にしなくていいのか?」

アリシアは少し考える素振りを見せこう答えた

「一人くらいならいいでしょ!」

コイツ絶対碌に考えてないな。リンの機体が気になる欲に理性が完全に負けてしまっている。まぁどちらにせよ俺に拒否権は無さそうなのでガレージに機体が一つ増えることになるようだ。

その日のうちにリンはガレージの移転を済ませてウチのガレージにボロボロの状態のリンの機体が運び込まれる。日が暮れる頃にはアリシアは目をキラキラさせながら機体の修理作業を始めていた。リンとアリシアは機体の修理に夢中なようなので俺は三人分の食事を貰いに学生食堂へ向かった。ガレージに戻るとリンの機体のハンガーの足元には赤いテントが一つ増えていた。俺たちは食事を摂りながら情報交換をする。俺が初日に切り伏せた帝国貴族がその後の決闘で全勝したという話やSクラスにどうやら聖教国の聖女様と王国の王女様が揃っているらしく帝国貴族と合わせて新入生が三つの派閥を形成しようとしているらしい。本格的な授業の開始は三日後。アリシアは明日までには俺たちのレリックを完璧に仕上げると自信満々に語っており授業が始まるまでは決闘をしないように俺とリンに釘を刺した。


リンのレリック:イーグル・朱

装備:RW社製精密ライフル・RW社製サブマシンガン

上空からの制圧射撃や圧倒的機動力を矛とした強襲を運用目的とした機体。現状稼働するレリックでは唯一の飛行能力を持つ。高い推力と背部ウイングユニットにより対地距離100メートル以内での自由飛行能力を誇り高空からの射撃により一方的に敵を排除する。機体は飛行の為に徹底的に軽量化が図られておりそのため紙装甲かつ軽すぎる機体の特性からブレードなどを使った近接戦は絶望的に苦手とする。

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