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無属性魔剣士の聖戦記  作者: バナナ―ド
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ラストファイト

エルシードとエルセフィアは、逃避行の余韻を感じることも無く、エリアリーゼが守るリカーム城に戻る。リカーム城はすでに、天界の強敵に囲まれ絶体絶命であった。エリアリーゼも2柱の最強の天使たち良く戦ったが、ついに押し切られてしまう。

「うあああぁぁぁぁ!!」


 突然、空間転移して現れた魔剣士が、メタトロンに飛びかかる。


 絶対切断を付与された魔剣は、対象物を分断するが、メタトロンはすぐに修復してしまう。


 「エル!」

4週間ぶりに見る婚約者の立ち姿を、懐かしくも愛おしく見つめていた。


 「エリア、助けにきたよ。今まで一人にしてごめんね。」


 再び、メタトロンに向けて閃空刃の多段攻撃を放つ。


 すこし遅れて、エルセフィアがサンダルフォンの正面に出現、主直伝の閃空刃の多段攻撃を放ち、すぐにエリアリーゼを守るように自軍の前方に転移する。


 サンダルフォンもまた、凄まじい回復力で急速に修復してしまう。


 息をつく暇もなく熾天使2柱の放つ高出力攻撃が襲いかかってくる。


 エリアリーゼ1人では、防ぎ切れない。


 魔法防御が粉砕され、高出力攻撃がエリアリーゼに迫る。


 エルシードは、間に合わない。


 瞬間、エルセフィアがエリアリーゼの前に割り込んで、空間障壁を3重に張って防ごうとする。


 《メキッ パキキッバキィィン》

破壊されて、エルセフィアは、高出力攻撃を浴びて弾け飛ぶ。


 『ディメンションストーム』


 エルシードの最強魔法が放たれる。


 熾天使2柱を粉々に四散させた。


 「エルセ!大丈夫か!」

エルシードは、駆け寄り抱き上げる。


 「・・・ぁぁ、主様?役に・・・お役に・・・立ちましたか?」

全身ズタズタに引き裂かれて、血染めの布きれのようである。


 エルシードは、エルセフィアを強く抱きしめると、「よくやってくれた。ありがとう。」『ハイヒール』『ハイヒール!』『ハイヒール!!』エルシードは、涙を流し繰り返すが、癒しきれない。


 『クリティカルヒール!』


 エルシードの背中越しに、エリアリーゼの最強治癒魔法がかけられる。


 傷は改善しきるが意識が戻らない。


 出血が多かったのだ。


 「エリア、力を貸してくれ。やつらを叩きつぶす。」


 エリアリーゼも、小さく頷く。


 粉々になったはずの、メタトロン・サンダルフォンは、身体を修復しつつあった。


 『インテグラル・ディメンション・ケージ!』


 まだ十分に修復し切らない熾天使2柱を、隔離空間に閉じ込めると同時に最強魔法の詠唱を開始する。


 うしろでは、エリアリーゼが高出力攻撃魔法を準備している。


 『ディメンション・ストーム!』

隔離された空間に放つ。再び2柱は四散する。


 更に四散した塵に対して、高出力魔法を放つ。


 『インフィニティ・バーストフレア!』

熾天使の欠片の全てを焼き払う。


 声にならない悲鳴とともに2柱は、消えていった。




 ガドラエルは、大剣を振り回して、襲いかかってくる。


 真正面から受けて立つのは、ボロボロになったランディアである。


 相手が大天使であっても、引かないのが彼であるが、さすがに不利であった。


 戦闘中のガドラエルだが、配下から連絡が入る。


 「なんと、熾天使が討ち取られただと⁈仕方ない。貴様の命は、預けておいてやる。」言い放ち戻ろうとする一瞬の隙をついて、ランディアが飛びかかる。


 『無双乱撃!!』


 身体強化と火炎魔法付与された必殺技が、ガドラエルに襲い掛かる。


 ガドラエルも大剣を奮って防御するが、大剣は破損して折れてしまう。


 「うぬぬっっ、ぐあああぁぁぁぁ」叫び声が上がる。


 ガドラエルの身体を捉えたのだ。


 ガドラエルが慌てた瞬間

『独破雷迅剣』

正面から雷を纏った一閃が大天使を捉える。


 ジルベールの必殺剣をまともに受けてしまう。


 それでも、大天使は身体能力に任せて、ジルベールを予備の大剣で薙ぎ払い、血路を開く。


 しかしまたもや、正面に立ちふさがるランディアは、必殺剣を放つ。


 しつこいのだ。


 「この、馬鹿者が!神を畏れぬのか!!」


 ガドラエルもランディアの必殺剣を迎え撃つ。


 大地がめくれ上がり、大剣だけでなく、何もかもがランディアにぶつけられる。


 ランディアは、防ごうとしない。必殺剣のみに集中する。


 『無双乱撃!!』


 大きな剣圧が周囲すべてを吹き飛ばす。


 《ズドドドドオオオォォォン》大きな爆音が轟き、静寂が戻る。


 そこには、地面に倒れたガドラエルと、仁王立ちして動かないランディアが見て取れた。一見ランディアの勝利であるが、双方息絶えていたのだった。




 天界軍の引き揚げの、ラッパが鳴り響く。


 魔獣の侵入を防いでいた魔剣士4人も無事ではあるが疲労困憊である。


 引き揚げていく魔獣を追撃できるほどの余力は残っていなかった。


 そうして、天界の奇襲による総力戦の幕は閉じたのであった。


ご閲覧お願いいたします。

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