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無属性魔剣士の聖戦記  作者: バナナ―ド
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戦士の休息

永い眠りから覚めた異国の王子が、仲間とともに、恋をしたり、神との戦いに身を投じていく不思議な物語。少し出来が荒いですが、ご閲覧よろしくお願いいたします。

エルシードとエリアリーゼの活躍によって、辛くも壊滅を逃れたドラウネス城の状況と戦力は再生にかなりの時間がかかりそうである。


城は半壊、結界は正面から、城までの道のりの結界はすべて消失してしまっている。


「へ~、よくルカルドエルからの城を守れたね。」


遅れて、加勢に現れたルフェリアこと『赤い月の遺跡』の主人、ルフェリエルは、驚きの声を上げた。


「ルカルドエルは、性格を除けば、実力的には最強クラスの大天使だからね。魔法じゃ倒せないし、普通の物理攻撃じゃ彼に届きやしない。」


「そこはやっぱり、エルシード君が電光石火一発で葬った事を考えると、前聖戦の堕天使アルシオンの加護といったところなんだろうな。」

アスファは感動していた。


「エリアがルカルドエルと器比べをやって勝った時点でこちらが有利になったんだろうけど、止めをさせるのはエルシード君だけだっただろうね。ところで、主役二人は、どうしているんだい?」


「二人で2階の回復室で休んでいるよ。あっ、邪魔しちゃだめだから行かないでね。」


つまらなそうに、肩を竦めるルフェリエルであった。


**********


「セルフィエル!!ルカルドエルはどうしたのだ?約束が違うではないか!」


思いがけない敗退で、頭に血が上る首謀ガレス。


「見ての通り、敗退です。」


「どうするんだ、大切な12柱の天使のうち3柱までが討たれてしまうとは、現在戦闘に参加できるのは、そなたを含めて大天使は4柱になってしまったではないか?」


「まさか、あの『大天使もどき』がルカルドエルと器比べで勝ってしまうとは予想外でした。しかも、あの深手で、あの魔剣士が参戦できるとも思いませんでした。今後は、残存勢力を考えると簡単には、攻めには行けないですね。」


「天界側に参戦を表明していない、ベルガリエルを必ずや参戦させろ!」


「私が言っても、言うことは聞かないでしょう?」

あきれたようにセルフィエルは目を逸らした。


**********


回復室には、主役の二人が眠っていた。


一人は、アルテミスの矢を受けてなお、幼馴染を守るために、全身やけどを負ってまで敵から助け出した魔剣士と、もう一人は器比べで大天使に勝利した、翼の生えた女魔導士である。


「うっんぅ・・・」エリアは無理に動き出す。


辛そうにベッドから体を起こして、エルシードの枕元にふらつきながらたどり着く。


「いっ、今治すからね・・・」


『クリティカルヒール』


エリアシードの全身火傷に対しての高位回復魔法をかける。


負傷した自分の左肩の回復は後回しであるが、それでも魔力不足が回復しておらず、気を失いかけてしまう有様だ。


「うぐっぐぅ」


回復魔法を受けて、エルシードは目を覚ます。


全身の火傷の痛みは消えている。


ベッドの枕の横には、疲れ切って顔をうずめたエリアがいた。


「ありがとう、いつも助けるつもりが助けてもらってばかりだね・・・」


エルシードは、包帯だらけの手でエリアの頭を撫でる。


「どういたしまして。」


エリアは、力なくへらっと笑ってエルシードの手を両手で握ると、つぶやく。


「エルはかっこよかったよ。私ね、一人で戦っていた時とっても心細くて泣いちゃいそうだったんだからぁ・・・でもね、やっぱりエルは助けに来てくれた・・・もう、嬉しくて別の涙がでちゃったぁ・・・」

真っ青な瞳からボロボロと涙を零しながら、エルの漆黒の瞳を見つめる。


「あの時ね・・・血だらけのエリアを見た時、とにかく彼奴が憎くて憎くて、体が熱くなって、まともに体動かないけど、飛び出しちゃったんだ・・・間に合ってよかったぁ」

手で目を覆うと嗚咽する。


「大丈夫ぅ、ちゃんと生きてるし傍にいるよ。」

エルシードの首に両手を回して、その顔に頬を寄せる。


「ねぇ、落ち着いたらエリアの左半身の傷も治そうよ。」


「無理、もう暫くは小指ほどの魔力も使えないくらい空っぽなの。」


「じゃ、こっちにおいで、、、一緒に眠ろぅ」

少し戸惑いながら、エリアは、同じベッドの中に入って抱きついた。


エルシードには何の魔法も使えない頃から、魔力譲渡のスキルをもっていた。


エルの体を通して、エリアの身体に染み込むように魔力が注がれていった。



出来ましたら、ご意見・応援などいただければ幸いです。

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