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『だもんで』問題

 俺が夜、無料マンガなどを読み漁っていたら、ちょうど通話が来た。



 インターンシップで、地方に泊まりがけで行っているガサツからだった。


 初体験の化学系の職場はすごく楽しいらしい。


 その、ガサツが俺に質問して来た。



「ちょっと聞きたいことあってさー、『だもんで』ってさぁ、なに?」



 ちょい待て ( ゜д゜)ノ


 いきなり、『だもんでってなに?』と言われて答えられる人はいるのだろうか?


 質問力無くない? おいおい、この調子じゃ就活危なくね?



 ──ダモンデ。



 なんか、敵役の名前に良さそうじゃん。『ダモンデ伯爵』とか、『秘密結社組織ダモンデ』とか。




 なんでもその職場の人の説明の途中で、『だもんで』という言葉が入るらしい。


 説明わからなきゃ言ってる人に聞けばいいのに。


『だもんで』だけ言われても、なんかの略語か、固有名詞とも取れる。



 ガサツの話をもっと聞けば、それは接続詞らしかった。『~だもんで、──』だよ。


「たぶんさー、because って感じだと最終的に決めたんだけど、合ってると思う?」


「それは、『~() ()のな()()』の略じゃね? 『~だ、もんで』と、推測すれば、『~だ、もので』が妥当じゃないか? 『~だもん、で』だったら『~()()()、それ()』という意味合いでいいんじゃん?」


「ふーん、それでいいんだね?」



 さあね~? _φ(゜Д゜ ) まあ、雰囲気で解釈。




 メディアが発達したって、たった200キロメートル離れただけでも言葉がちょっと違う。言葉ってバラエティー豊かでいいよな。地域ごとにそれぞれ独自色あってさ。


 名古屋に越した時も車の中から、『でら安い!』っていうでっかい黄色い看板が見えて、『でら』っていうものを売っているのかな? 『でら』ってなんだろう?‥‥って謎だった。


『でら』は、物ではなく『すごい』みたいな意味だったようだ。


 尖ってんのは『とっきんとっきん』とか言ってた。『この鉛筆はとっきんとっきんだね』とか。かわいらしい言い方だよな。


 ときとき → とっきんとっきん → とっきとき の順で尖り具合が鋭い。



あと、『~しておる』という末尾を使う人がたまにいて、尾張の城下町の子孫っぽくてロマンを感じたな。



 今も生きてる古風な言葉たち。いいよな~ (*´~`*) 萌える。


 そして俺は、日本語で言えよって感じの一部には不評の新しいカタカナ言葉も大好きだ。


 

 標準語だって、アレよ。わかんない言葉は多いよ、意外と。


 言葉は、生まれては消えゆき、はたまた持つ意味合いを変えつつ、伝えられてく。


 これからはもっとカタカナ言葉が増えんだろ。とりあえず英語から来るのがほとんどだから、英語きちんとやっとかないと、日本語さえ理解不能になる勢い。


 でもさ、外来語も輸入されてからは本来の意味からずれて行って、現地で独自に進化してく。


 言葉って簡単でムズい! _φ(゜Д゜ )



 俺は言葉って、世にはびこる結構恐ろしい呪文だと思ってる。




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