表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/11

スピリチュアルな現象の謎を偶然知った〈前編〉

 当事者は真相を知らぬままだ。


 俺だけ偶然知ってしまったけど、当事者にも関係者にも言う気は無い。


 隣ん()に起こっていたという、ポルターガイスト現象の真相。



 *******



 半年ほど前、隣の一人暮らしのAさんが家を売ることになった。年をとって動けなくなる前に住みやすいマンションに買い替えるという。


 それに伴い、隣接する家は、境界線の計測のことで不動産屋からの説明に立ち会わなくてはいけなくなった。


 そんで、家では俺が聞くことにして、俺と近所の奥様Bさんと、引っ越すAさんと3人で説明を受けた。


 業者の説明の後、引っ越すAさんが菓子折りを持って、俺たちに改めて挨拶して来た。


 隣のAさんとは今までそうそう会うことも無く、偶然家の前で会った時に挨拶するくらいだった。挨拶ついでに世間話を少ししたことは何回かあったくらいかな。


(結構会わないもんだよな。近所の人って。数人はわかるけど、他は通りで会ったとしても気づかないレベル。家の前にいなきゃそこの人だってわかんないよ)


 Aさんは何十年だかそこに住んでらしたので、引っ越すとなってメランコリーになったらしい。


 俺とBさんはAさんの家の思い出みたいなものを聞かされた。


 近所の奥様のBさんと引っ越すAさんは年代も近くて仲良しらしく、俺は二人の話を『そうなんですか~』と相づちを打ってほぼ聞いてるだけだった。


 話を聞いていると、どうやら二人ともスピリチュアルな傾向があるようだった。


 どうやら、俺んちが引っ越して来る前に、Aさん含む並びの3軒で相次いで不幸があったらしい。


 病気や事故で各家のご主人たち3人が続いて亡くなられたそうだ。


(前回のホラー話とはまた別です)


 それからAさんはスピリチュアルになったらしかった。


 この3件続きの不幸には、何かありと思ってAさんは霊能力者に見てもらったそうだ。


 詳しいことは省くけど、結局その霊能力者によれば、大昔に男に殺されて流れ着いた女の霊による霊障で、相次いだ不幸は、男という生き物を恨む その女の霊が祟った結果だそうだ。



 ※突っ込みどころは満載に思えたけど、言うわけないだろ ( ´~`)



 そんで、Aさんは儀式してお祓いして貰ってその女の霊は押さえ込んだとかで。


 そういえば、隣んち、門のとこにいつも盛り塩してたな‥‥‥



 なんだかこの辺、男を嫌う女の霊って二人目やん‥‥‥



 で、お祓いはいまだ必要らしい。Aさんはその霊能力者からやり方は習得したので、それ以降 霊障が起きた際は自分でお祓いしているそうだ。



 それでも今も家に霊が出るそうだ。


 さらに3階でポルターガイスト現象が起こるとかで。


 2階で寝ていると、3階においてある家具の扉が、真夜中にバタンバタン開いたり閉じたりする音が響くと言う。音がすごいらしい。


 泥棒じゃねって思ったけど、行くとちゃんと閉まってるし、部屋に変わりはないそうだ。


 そんなAさんの話が続く立ち話。今度はBさんも幽霊が見えることがあるとか言い出した。(二人とも、バスでお婆さんの幽霊を見た前回の方とは別人です)



 ‥‥‥ご近所、幽霊見える人多くね? (;´д`)



 そのような長き話を『そうなんですか‥‥怖いですね』で、聞き終えた俺。



 信じてはいないけど、否定する気もないから。


 俺にはわからないし。




 そして、そんな不思議な話を残してAさんは去り、そのポルターガイスト現象が起こるらしき家に、その後1週間たらずして新たな住人がやって来たのだった‥‥‥ 


                        to be continued





ポルターガイストの真相は、『なーんだ‥‥』って感じなんだけどね。


何だったと思う? 明日答え合わせだよ φ(^Д^ )

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ