その男、テレパス使い
文章力とか多分ないです。
でも頑張ります。
超能力は買える時代になった。
科学技術の進歩により、超能力装置が開発された。その装置を体に埋め込む事で人間は超能力を使えるようになるのだ。飛翔能力、演算能力、予知能力、全て思いのままに。
「飛山! 寝るな。授業中だぞ。」
そう言って国語教師がオレの前にきて、本で叩いてくる。
「すいません」
オレは毎日こんな気怠そうに授業を受けている。
別に勉強が嫌いな訳ではない。
オレの頭は他の事でいっぱいなのだ。
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休憩時間
「おい!俊平、また怒られてやんの。」
話しかけてきたのは昔からの親友の石山一樹だ。
一樹とオレは映画という共通の趣味を持っていて、気の合う仲だ。
「お前も早く超能力を身につけろよ。超能力は買える時代だぜ。」
「見るかオレの能力?」
「もう見飽きたよ。」
「へへ」
一樹は事ある事に自分の能力を自慢してくる。
と言っても、普通の高校生の資金力では大した能力は買えない。せいぜいレベル<F〜 E>程度。
一樹の能力もレベルFのサイコキネシス。半径2m以内で重さ1kgまでのものしか動かせない。
「まぁ、お前には目的があるもんな。あとどのくらい必要なんだ?」
「1億円だ。」
一樹は哀れんだ表情でオレを見る。
それもそのはず、オレには欲しい超能力がある。それは他人の思考を読む能力<テレパス>だ。
けど、テレパスは1億越えで値段で取引される、レベルAの能力だ。
当然ながら、ごく普通の高校生には買える能力じゃない。
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放課後、教室を出て帰ろうとする俊平の目の前にとある女子高生が横切る。
「美琴・・・」
<咲宮 美琴>オレが密かに恋心を抱いているクラスメイトの女子だ。
オレがテレパスがほしい理由はこの恋を成就するため。
もちろん、そんな能力使わなくてもいいならそうしたい。
けど美琴は、他人には興味を向けてくれない。そのせいでクラスから孤立した存在となっている。
ほんとに何を考えているか分からないのだ。
「なに・・・」
素っ気ない表情で美琴は返事を返す。
「・・・・・・」
彼女のゴミを見るような目で見つめられた、オレはなんて返すべきか分からなかった。
「何もないなら、話しかけないで・・・」
「ごめん・・・」
そう言って美琴は寂しそうな姿で去っていく。
「テレパスがあれば彼女の考えが見えるのに・・・ チクショ。」
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帰路に着く俊平
「はぁ〜、どうすればいいんだ。全く」
ふとため息が出る。
「欲しいのか?」
急に謎の男が話しかけてくる。
男は長身でイケメン。まるでスパイ映画の主人公のようにスーツを着こなしている。
「欲しい・・・ なんの事ですか?」
「超能力だよ。テレパス能力」
オレは不思議だった。
今、初めて会ったこの男がなぜ知っているか・・・
「君が良ければテレパス能力を与えるよ?」
「え!」
思わず声が出た。ただそんな上手い話があるわけがない。
なにせレベルAの超能力。
この男がオレに能力を与える動機がない。何か裏があるはず。
「いらないです。自分で稼いでいつか手にします」
そう言って俊平は足早にその場を去ろうとする。
「君は何も知らないんだね・・・ 美琴だっけか? 彼女が今苦しんでいる事を」
「えっ!」
オレは美琴という言葉を聞いて、咄嗟に反応した。
「彼女の声を聞きたくはないか? テレパスを使えば簡単に聞けるぞ。」
「戯言だ・・・」
「なら放っておくのか・・・」
この男、怪しい。
直感的に俊平は認識する。
だが美琴になりかあるなら、放っては置けない。
「美琴に何があるんです?」
「教えない。」
「なぜ?」
「教えたくないから」
「だったら力づくでもやりますよ。」
俊平は握り拳に力を入れる。
「やれるもんならやってみろ」
男は手をを前に出す。
俊平は漠然とした男の威圧感に押されていた。
雰囲気が変わった・・・
男は手を握った瞬間
「!!!!」
俊平の体が浮き上がり橋の柵に叩きつけられる。
「ガァ!」
俊平は地面に蹲り悶える。
「何が起こった・・・」
「無駄だよ。私はレベルAのサイコキネシストだ。君の親友とはレベルが違う。」
「観念しろ・・・ お前が断ろうが、お前にテレパスを与えるのがオレの使任務だ。」
「任務だと・・・・ 誰の命令だ。何が目的だ。」
「そんなことはどうでもいいだろ。知ったところでお前には何もできない。 それよりも晴れて君は望んでいた物を手に入れる。喜ぶべきだ。」
俊平に近づく男
「今からお前の体に超能力装置を埋め込む」
男がナイフを取り出す。
俊平は恐怖に怯えていた。
何をする気だこの男・・・ ヤバイ!
そしてナイフを思いっきり俊平の腕に刺した。
「ああああああああああああああああ」
俊平は悲鳴を上げ、気絶した。
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翌日俊平は目を覚ましたら病院のベットだった。