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森の神による非人道的無制限緑化計画  作者: 赤森蛍石
1-6 東の国々 眠りの国
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召喚

 いくつかの扉を超え、たどり着いた大部屋の中央に黒い球体型の力場があった。

 暗視でも色が一切無い純然たる漆黒。

 それはキメラトラッカーが一歩部屋に入ると、入口に向かって真っすぐ空中を滑るように動き、一歩下がると停止、同じ動きで元の位置に戻った。

 動きは速く、陰影が無いために見にくい。


「部屋の中だけ追って来る仕組みか」

「虚無、生者から存在の力を吸い、不死者アンデッドを回復させる。触れても死なないけど、あれに奪われた力は戻らないとか」

「ここが正しい道だな。奴らには使い勝手がいい。〔上位・魔法解呪/グレーター・ディスペルマジック〕」


 キメラトラッカーの魔法が部屋全体に効果をおよぼしたが、虚無は一瞬揺らいだぐらいで、相変わらず部屋の中央に存在している。


「変化ないわね」

「遠くに発生装置があるようだね」

「部屋全域にかけたが無理か、なら部屋ごと壊すか」

「アスプテチムは表面だけじゃない。魔法に対する耐性は遮断だけじゃないよ」

「遠くに発生源があるなら、伝達装置が必要だろう」

「壁の紋様のどれかか、全部かな」


 ディープダークが部屋に踏みこまないようにしながら、色々と角度を変えて中を覗いた。

 中は天井、壁、床、全てが文字と絵を混ぜて崩したような紋様で埋まっている。

 紋様は線が細く、距離があるとほぼ見えない。


「表面だけなら、トンカチを持って工事をする必要はない。〔溶岩壁/ラヴァウォール〕」


 部屋の向こう側に、白熱して周囲を照らす縦長長方形の溶岩の壁が現れた。それはボコボコ内から気泡を発生させ弾け粘った飛沫を飛ばした。それは急速に引き伸ばされ、上下左右に拡大し、壁、天井に張り付き覆っていく。


 やがて視界にある床以外は全て、白熱する赤と黒が混ざり合った液体に覆われ、ときおり粘った液体が上からどろりと垂れた。

 そして最後、壁を伝って部屋を一周して、こちら側まで来た溶岩が目の前の入口を塞いだ。


「ちょっと、〔適温/スータブルテンパラチャー〕で対応できない熱さなんだけど」


 チェリテーラが身を焦がす熱に身を引いた。そのせいか、魔法は解除され、溶岩は消え暗闇が帰ってきた。虚無は消えている。


「派手にやったね」

「成功だ。何かを遮断したのか、完全に壊したのか不明だが」

「さっきの、壁ではなくなっていたようだけど」

「あれぐらいの変形はできる」


 壁がただれた部屋を抜け階段を下っていく。


「ここは〔死霊/レイス〕のような非実体系がいないな。〔機械幽魂/グレイギア〕ぐらいしか」


 キメラトラッカーの言う〔機械幽魂/グレイギア〕は、青白いオーラをまとった空飛ぶ半透明の歯車で、〔修理/リペア〕の魔法で罠を修復する。


「壁越えできないから優位性が少ない。それに外に出たら困るんだろう」


 さらに不死者アンデッドを駆除しながら進む。

 これまで勝手に動きまわっている敵が多かったが、要所に固定された敵、一定軌道を周回する敵が増えた。


 あの二人は相変わらず気楽に敵を蹴散らしている。


 黒くてごつごつした硬そうな外皮を持つ大蜘蛛である〔死の蜘蛛/デススパイダー〕は、部屋中を蜘蛛の巣まみれにして待ち受けていたが、その巣ごと焼き払われた。


 特に血の匂いに敏感な赤い骨の犬型の骸骨スケルトンの〔血骨猟犬/ブラッディスケルトンハウンド〕、生命力に敏感で、負のエネルギーにより全身が黒化し、強烈な負の一撃を放つ骸骨スケルトンの〔負骸骨/ブラックストライク〕、索敵能力に優れた二種は、こちらを認識する前に正面から高速接近した二人に始末された。


 二つの目だけが怪しく青い光を放つ平面の人影〔深夜陰/ミッドナイトシェード〕、存在するだけ周囲の熱と生命力を奪い取る恐るべき闇の住人は、ディープダークにあっさり握りつぶされた。


 銃器を装備した骸骨スケルトンの〔死の軍隊/デスアーミー〕は大勢で徒党をなして待ち構えていたが、一斉に発砲しようとした瞬間、すべての銃が暴発して滅びた。


 こちらはキメラトラッカーが何かしたらしい。

 チェリテーラはこの珍しい対銃能力をクロトア半島関係かと推測した。


 つねに飢え、不死者アンデッドにすらかじりつく痩せこけた〔餓鬼/ガキ〕の群れは、キメラトラッカーが大量に投げたラズベリーに群がって、手に取り食べようとするとそれが火に変わり、食べられずにわめくのを繰り返した。


 この不毛な餌付けは何度か行われたが、飽きたのか無言で止めて殲滅した。

 どうやら、神の祝福を受けた食べ物が、餓鬼程度の呪いで燃えるのが気に入らなかったようだ。


 ある大部屋では、扉を開けるなり目の前に伝説級の〔破滅木/ルインツリー〕が生えていた。


 全体が骨の集合体である大樹は、骨の根を蠢かせて移動し、圧殺的な勢いのある太い幹と枝をきしませ、枝先には様々な動物の頭蓋骨が怪しく目を光らせ、実のようになっている。


 その実は呪いを振りまき、次々に生物を殺し、その骨を取り込み、さらに巨大化する。


 しかも普段は生物が寄りつきたくなる神秘的な力がある大樹に偽装する。

 チェリテーラはかつてこれが、存在を認識されない間に次々と地方の村々を飲みこみ巨大化し、ある国に大打撃を与えた話を思い出した。


 まばたきせずにその動向を監視したが――爆散。骨の塊が爆発したように部屋中に飛び散り、重い骨がガラガラと転がり、飛び散った小さな骨は雨のように降り注いだ。

 二人の打撃による現象だ。

 それで終わりだった。


 チェリテーラは真面目に考えるのをやめた。

 しかし落ち着いてから思い浮かんだのは、二人が同時かつ即時に反応したのはこのときだけだということ。つまり危険と判断したのだと思った。


「そろそろ近い。どこかで少し停止していたから、何かの準備をしていそうだよ」


 ディープダークが狭い通路の先頭を行きながら言った。

 一部の扉は鍵が使えず強引に破壊したが、ここまで順調で下っている。

 出現する敵の強さと、罠の威力、広さからすれば、歴史上屈指の大迷宮だ。それを少し迷った以外は、素通りしているのは


「戦闘力は知れている。ここの罠にだけ気を付ければいい」


 このような認識の人々が原因。


「私はどうすれば?」


 チェリテーラは途中まで何か役に立つべきでは、と思っていたが、すべて非常識な二人が悪いのだと考え、自分は悪くないのだと納得した。


「伏兵はいない。進行方向に固まっている。後ろにいればいい」


 気配を殺して進むと、高さ幅約四メートルで非常に長い一直線の通路に入った。


「早かったな、吸血鬼狩人ヴァンパイアハンターの諸君」


 直径約五十メートルで天井が高い半球状の部屋、その中に散らばり、入口を凝視する数十の吸血鬼ヴァンパイア、その中央に陰気で神経症な感じの男が存在した。


 赤いローブを着て、不思議な光沢が目まぐるしく変化する黒いオーブを手に持っている。そして概ね球形を保つ黒いオーラが、その身を守るように揺らいでいる。


「武器が目的だったか」


 中の敵は軍用装備を所持している。物物しい鎧、塔盾タワーシールド身の丈以上の大剣、大鎌、重弩弓ヘヴィクロスボウ。人の皮に、頭蓋骨やミイラが取りつけられた装備もあり、その多くは禍々しいオーラを宿している


「どうかな、まだ下はあると思うけど。床越しでも暗いものを感じる」


「どうしたね? 我々を追って来たのだろう。ならば、どちらかが滅びるしかあるまい。それとも帰るのかね? それも一興だがね」


 オーブの男が手招きした。


「あの部屋、あからさまに怪しいけど」


 赤い視線から隠れるように二人の後ろにいるチェリテーラが言った。


「仕掛けがあるな、だが逃がす理由はない」

「……僕は突っこんで中央の頭をやるから、そっちはほかを」

「いいだろう」


 ディープダークが颯爽と飛び出した。これまでのように最短距離の突貫ではない。軽快なステップで配置された敵の間合いをかすめるようにして、敵を翻弄し空振りさせている。




 その様子を見ていたルキウスは、慎重にやるつもりだと判断し、自分も敵の攻撃に備えようと魔法を使う。しかし――


「ぐ」


 ルキウスが、かすかにうめいた。魔法は発動していない。

 体を貫くほのかな悪寒と傷み。負属性攻撃だ。しかし、視界内の誰も魔法を発動していない。


 周囲をよく視る。

 負のオーラは、周囲の壁から少しずつ放射されルキウスへと集束していた。つまり部屋の機能だ。ここは部屋の外だが、長い通路すべてが範囲とみえた。


 つねに負の力で埋めてはいないはず、発動の引き金は、影系の力を封印するために、周囲を照らそうと光魔法を使おうとした瞬間だろう。


 発動妨害とダメージ。

 やはり彼らに有利な迎撃用の部屋。

 念のため、後ろの通路に神経を集中するが、やはり罠も伏兵も無い。閉じこめて殺す場所ではなく、純粋に守るための場所。


 ダメージを予測してか、投げ槍、ダーツ、矢、紐の先に金属球を付けたボーラが飛来する。それらを即座に二本の剣を抜き、はじき返す。


「どうしたの?」

「罠だ。光、多分正属性にも反応するカウンターか、火も怪しいな」


 話していると、顔目掛けて長槍が突きこまれる。

 それを全力で弾き返し、長槍の敵はよろめいて後退した。


「私も撃つから」

「好きにするがいい」


 低い電子音じみた特殊な音で後方から放たれた魔銃の白い弾丸は、敵の魔術師を狙ったもの。しかし、前を防御する盾の敵に遮断された。


「お前たち、通路の二人は牽制して足止めせよ。その間に入って来たのをやれ」


 オーブの男が全体に指示を出した。

 それに反応して、ディープダーク用の比較的軽装の部隊と、ルキウス用の長物を持った部隊、そして中央に固まる魔術師の部隊に分かれた。


「〔鳳梨/パイナップル〕」


 元素エレメント系魔法は避けたほうが無難、そう考えたルキウスが右手の剣を収め、真っ赤なパイナップルを右手に召喚した。

 これは緑の葉の部分をひっこ抜くと、一定時間で爆発する。

 しかし、閉所で爆発しても困るので、手の内にあるそれをそのまま全力で投擲した。


 近くで槍を持っていた敵の頭部に直撃、バギンッという音が響き、頭部が大きく陥没して倒れる。


「後ろにぴったり付いていろ、転移もあるぞ」


 ここはすべてが暗い。影に潜れば、三百六十度どこからでも出現できる。


「了解」


 チェリテーラが魔銃に新たな弾倉を装填した。


「寄ってこなくなったか」


 もう一度パイナップルをぶつけた後、敵はかなり距離を取った。

 ルキウスは大量に飛来する魔法の火球、冷気の光線、雷撃、負の波動を神気を巡らせたマントで受け止めていた。


 壁役は苦手だが、後ろにお荷物がいるので動けない。

 パイナップルは飛来物除けの魔法で逸らされている。

 魔銃は実体弾ではなく、特殊な魔法なので、妨害されず、たまに当たっているが、殺せる威力ではない。


 中のディープダークはまだ積極的に攻めず、軽い攻撃をたまに繰り出し、部屋の外周を周りながら、中心への接近離脱を繰り返している。

 警戒しているのはあのオーブに違いない。注目せざるを得ない存在感だ。


(あのオーラ、偽装ではない、オーブ系のアイテムは強力だ。コストパフォーマンスが悪すぎて、アトラスでは使わなかったが)


 まだ時間がかかると考えたルキウスは、覆面をカエルの顔に変化させる。あまり癖の無い青緑色の顔だ。


 その口が大きく開き、中からピンク色が覗いた。瞬間、凄まじい勢いで撃ち出された長い舌が、二十メートル先の魔法使いの首に巻き付き、誰もが唖然とする時間すら無いほどの一瞬でルキウスの元まで引き寄せた。

 ルキウスは引き寄せると同時にあっさりとその首をはねた。


「え……ちょっと何よそれ」

「カエルだが? カメレオンでも可能だが、暗視相手では迷彩は効果が薄い」


 ルキウスがたまに接近する敵を剣で牽制し、飛来するダーツ、矢、ボルト、魔法をマントで受け、舌を伸ばして振り回し敵を威嚇する。


 そのなんとも言い難い顔の上に飛び出したぎょろ目に、歴戦の吸血鬼ヴァンパイアも、攻め手が鈍くなる。


 さらに覆面をヘビに変化させて、ホースから噴き出したような勢いで強酸を吹きかけ、装備を溶かし、武器を無くした敵を舌で引き寄せ始末した。


「どっちが化け物やら」


 ルキウスは舌を伸ばしながら、ディープダークを観察していた。敵の動きよりそっちが重要だ。目下のところ最大の脅威なのだから。


(ディープダーク、魔術師にしては動け過ぎる。常時強化魔法でもかかっているのか。影系の職業クラスは腕力がない。それとも都市特化職? なら〔秘密結社員/カバリスト〕、〔懲罰人/パニッシャー〕、〔月影に潜む剣/アンブラルソード〕、〔凡人/サイファー〕とかか?)


 ルキウスはこの敵に慣れつつある。となれば、次は敵が対処する。




 迅速な追撃により最下部に到達できなかった。それでも、全員に非常に希少な装備がいきわたった。

 ゆえに迎撃用の部屋で戦えば負けはない、とレイヴス考えていた。


 しかし思いのほかの苦戦。

 黒い奴が目で追うのも難しいほど俊敏に動き、隙を見せれば強烈な一撃が襲い、部下が吹き飛ぶ。速すぎる。


 吸血鬼狩人ヴァンパイアハンターが恐ろしいのは、吸血鬼ヴァンパイアに特化した武器・薬品を用い、多くの知識を持っているからだ。


 そうレイヴスは認識していたが、小さな黒ずくめは速度と膂力でこちらを圧倒している。

 想定していた敵とは違う。騎士やハンターの戦い方でもない。

 入口で舌を伸ばしている蛙人間にいたってはなにかわからない。


 だが手はある。

 レイヴスが持つ【幽冥哀光のオーブ】は、この地下で長いあいだ負のエネルギーを蓄積してきた。

 現在、展開して防御に使っている球状のオーラは、あらゆる遠距離攻撃を減退させ、周囲の負属性の存在を強化する。


 盟主シュットーゼがこの施設用に用意した強力な品だ。

 ただし、所持していると負のエネルギーをまき散らす。そのため、防衛用にしか使えない。


 レイヴスは防御状態で黒い奴が突っこんで来るのを期待していた。しかも警戒して触れようともしない。

 防御状態時にオーラの内側に入ってくれば、自動的に報復魔法が発動し、この施設が貯蔵する負のエネルギーを利用した攻撃が発動する。


 しかし来ない。

 今、魔法使いが後頭部に蹴りを受け、後頭部を破壊された。

 このままでは仲間が減らされていくばかり。レイヴスは動く。


(これを使う必要があるとは思わなんだ)


 レイヴスは、一瞬だけ自身をとりまく球状の防御を解除し、オーブの力で連続召喚、すぐに防御に戻す。


 元より完全な暗闇の空中、一層際立つ全てが黒の人影が三体浮かんだ。

 黒い茨の王冠を戴き、人間のような頭部は前部がえぐれ穴が開き、正面から見れば中は渦巻いている。

 黒い全身がしわがれたミイラであり下半身には黒いボロボロの布切れが巻き付き、腹部の皮は無く、その空っぽの胴体と骨が露出している。


「どうだ! 呪詛の塊たる〔呪詛君主/カースドロード〕、貴き血筋のミイラに呪いが蓄積せしとき、それは生まれる。その存在は無限に呪いを振りまき、討たれし時には厄災をまく。それは全身の骨を捻じ曲げ、最後には頭蓋骨が裏返り死ぬ。戦っても討ってもならぬ呪い爆弾。これはどうにもできまい。しかも三体だ」


 これは遺跡の機能を使った転移による召喚、地下に保存してある個体を呼び寄せただけだ。


 召喚者はここより深い地下にいる。本来はそれに接触するのが目的だった。

 〔呪詛君主/カースドロード〕は、レイヴスの指示を受けつけない。攻撃してはこないが、少々面倒な事態を起こす。だから召喚は避けたかった。


 しかし、こいつを出せば引かせることは可能だろう。

 そうなれば、完全な準備する時間が確保できるとレイヴスは考えた。


 だが一瞬、一つの影が空を横切り、次にはすべての〔呪詛君主/カースドロード〕が首を落とされ、全身が崩壊を始めていた。

 当然、呪いは周囲にぶちまけられた。


「馬鹿な呪いが恐ろしくないのか!?」


 驚嘆すべき状況、しかし地下にまだまだ多くの不死者アンデッドが保管されている。焦る必要はない。


 レイヴスが次に召喚するべきものを考え始めたとき、絶えず動いていた黒い奴が正面至近に立ち止まり、その仮面をしっかりレイヴスの顔に向けて言った。


「なるほど、お前じゃないね。止まれ」


 言葉聞いた瞬間、レイヴスがわずかに硬直する。


(馬鹿な、これは支配!? 強制!?)


 考えられたのはそこまで。


 様子見から攻撃に転じたディープダークは、造作もなく力を宿した手刀で頭部を潰した。


 ここでレイヴスの意志とは無関係に報復魔法が発動する。

 部屋の中央に向かって、黒い粒子が急激に集束、限界に達した。

 いくつも折り重なり様々な角度で交差する黒い竜巻、それがぶつかり合って部屋全体で荒れ狂い、最後にスッと消えた。


 部屋の中央では、いっそう元気になったディープダークが立っていた。


「おい! 大丈夫か?」


 部屋の入口からカエルが大きな口で叫んだ。


「ああ、問題ないよ、対策をしておいたから」

「……そうか」


 カエルが感情の読めない表情になった。


 ディープダークは部屋内を瞬時に駆け抜ける。

 唖然として、声も出ない残った敵の首が立て続けに落ちた。

 そして、敵は全滅。

 ディープダークはレイヴスの死体に歩みよった。

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