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魔王と勇者の出逢い方  作者: 行方不明
32/39

Go to DEATH!

*金有銀行ファルセット


受付「今日もよいお天気ですね。どうもおいでやすー」ぺこりー


覆面「おとなしく金を出せ」チャキ


受付「そ!それは急須トンファー!」


魔王「そうだ。世紀の大強盗、抹茶好きの魔王とは私のことだ」ふくめんぽい


受付「人の少ない平日の朝を狙うとは、なんてお利口サンダー!!」ズギャン!


魔王「ふっ」カポッ


受付「不意打ちで放った緑色をした雷を、急須の蓋を開いてその中へ吸収した!?」


魔王「ほれ、そんなに返してほしければ返そう」チョロロロ


受付「そおおお!!頭上から注がれた私の魔力が全身を逆流し、魔力精製臓器ファイアを容赦なく痛めつけるう!!」ビリリ!


職員「ああ!若くして礼節を極め、臨機応変な対応が得意の受付の海藻が、こうもあっさりとやられてしまった!」


店長「落ち着くんだ。札束を数えるのが歳を数えるよりも速く、定時を守ることがポリシーの職員の鶯谷くん」


オウエル「しかし!突出した才能と人望で、店長の座へと栄転、普遍的な価値をつけられない家族と幾ら用意しようとお金では買えない幸せを手に入れた、順風満帆の店長、穂先さん!この状況、どうするんですか?」


店長「茶柱必立の鳳と呼ばれ、その珠玉の茶入れで職場を和ませる紅一点の美魔女オウエル、湊くん。決して案ずることはない」


職員「魔王が僕達にも目を光らせていることが、肌を焦がすような威圧感によって嫌でも感じます!」ビクビク


オウエル「全身が震えだし身動きを許しません!ああ、冷や汗まで……」ガクッ


店長「それでも。召喚には成功した」キッ!


職員、オウエル「はっ!」


魔王「あと六十二万八千八百円だ!」


受付「はいい!」ガサゴソ


ウィィン……。


魔王「来たか」


勇者「陳腐な悪事もそこまでだ!世紀の大強盗、煎茶好きの魔王!」


魔王「私が好みたしなむのは、優しく手摘みされた抹茶だ。私への対策として政府が公認した、戦闘技能と知能に恵まれた新進気鋭の特別公務員、勇者よ」


勇者「今日こそ。お前を逮捕送検投獄してやるぞ!」ビシッ!


魔王「私は、お前がここへ来ることを待っていた」


デッデーン!


魔王「私は」


ババンババンバンバーン!


魔王「いや、私達は」


ドンデンドンデンドン!


魔王「初めから」


ビヨヨ~ン!


魔王「複数人おり、組織的に強盗を行ってきたのだ!」


チンコロリンポヨーン!!


魔王「そして今をもって、最終計画の幕開けとして貴様を殺す!」


勇者「魔王が意識を錯覚させるほどに増えただと!?これを幻ではなく、現実と言っていいのか?」


魔王「安心しろ。これは夢だ」


勇者「そ、そうだよな。私はきっと、公務に疲れているんだ」ほっ


魔王「ただし、夢は夢でも。悪夢だがな」ニヤリ


勇者「!」


魔王「ケチョンケチョンに袋叩きにして、ビチャビチャの血の海に沈めてやろう!!」タッ!


勇者「複数人の魔王が取り囲むように四方八方からいっせいに!ちっくしょうめ!」


オウエル「いやーーー!!」クビフリフリ

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