表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王と勇者の出逢い方  作者: 行方不明
22/39

You shouT

*魔王城エレベーター


勇者「これは助かる」


チーン。ガララ。


勇者「確かエレベーターというものは、ここを押すと」


上に参ります。


勇者「おお。いいな」


チーン


勇者「ん?」


ガララ。


魔王「んん?」


勇者「あ、どうぞ」


魔王「この魔王に向かって無礼だぞ」


上に参ります。


勇者「ま!魔王だと!?」サッ!


魔王「貴様、勇者か!」サッ!


ガクン!


勇者「!?」


魔王「これは……」


勇者「何をした!」


魔王「故障だ」


勇者「は?」


魔王「これは別紙のお試しキットだからな。仕方あるまい」


勇者「別紙のお試しキット?本当のところは、罠ではないのか」


魔王「罠になぜ、私自身が乗る」


勇者「はっ!心中するつもりか!」


魔王「ネガティブか!少し黙れ!」


勇者「いいだろう」


一時間後。


勇者「なぜ、助けがこない」


魔王「この城には私しかいない」


勇者「お前は馬鹿か!どうする!」


魔王「馬鹿とは何だ!このまぬけ!」


勇者「誰がまぬけだ!まぬけは……もういい」


魔王「…………」


一日後。


勇者「壊そう」


魔王「よせ」


勇者「なぜだ」


魔王「この、大きな魔王城セットは、昨日完成したばかりなんだ」


勇者「は?」


魔王「一ヶ月ごとにパーツと雑誌が届き、二十年かけて、ようやく!昨日完成したのだ!!」


勇者「お前は馬鹿か!」


魔王「馬鹿とは何だ!このまぬけ!」


一ヶ月後。


勇者「…………」


魔王「…………」


勇者「そろそろ精霊の加護が限界だ」


魔王「そろそろ悪魔の恩恵が限界だ」


勇者「魔王」


魔王「ん?」


勇者「もう壊そう」


魔王「やだ」


勇者「精霊よお助けえええ!!」


一年後。


勇者「…………」


魔王「…………」


勇者「…………」


魔王「…………」


勇者「……あ」


魔王「なに……?」


スッー……。


勇者「扉、開いたよ……」


魔王「扉、開いたね……」


勇者「…………」


魔王「…………」


勇者「魔王っ!お前この馬鹿野郎!!」バシッ!


魔王「まぬけがっ!もっとはやく気付け!!」ボコッ!


勇者「作ったのお前だろう!!」ゲシッ!


魔王「知っておったら開けとるわ!!」ビシッ!


ぽこぱかぺちぺち。

 

勇者「はあああああ!!」


魔王「うおおおおお!!」


ゴゴゴゴゴ……!


勇者「これは」グラグラ


魔王「まさか」グラグラ


どんがらがっしゃんどーーーん!!


勇者「あーあ……」ガララ…


魔王「私のお城がぁ……うえぇえぇえん!!」


ちゃんちゃん♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ