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閉ざされた扉
*御トイレ
勇者「見つけたぞ!」ザッ!
ドンドンドガッドン!
勇者「さあ、出てこい!その姿を表せ!」
魔王「入ってます」
勇者「魔王!?」
魔王「やはり貴様か」
勇者「くっ!お前がなぜここに!」
魔王「答えはない」
勇者「答えろ!なぜだっ!」
魔王「そうだな……。奇しくも、貴様と同じだろうな」
勇者「そうか……お前も、アレを手に入れる為にここへ来たんだな」
魔王「アレ?」
勇者「とぼけるな!伝説の剣、熱波大斬刀のことだ!」
魔王「そうか。その玩具をもって私を倒すつもりか」
勇者「くっ……しまった!」
魔王「愚かな」
勇者「うぅっ!」
魔王「どうした、苦しいか。今なら撤退を許そう」
勇者「逃げ場はない。なぜなら、上は全て防がれていたからな」
魔王「それはなんとも。運のない男だ」
勇者「ウ、ウンがつきそ……くうっ!お前の手下の仕業だろう!」
魔王「いや違う」カラカラ
勇者「ええいっ!これ以上は時間の無駄だ、さっさと姿を表せ!」
魔王「そう焦るな。この余興を楽しめ」
勇者「あ」