トールとグランデ
チェーン店のコーヒーショップにてコーヒーを注文する。
本日のコーヒーをトールで、と。
マクドナルドが日本に上陸する前は食べ物をサイズで注文する文化は日本にあっただろうか。
『盛りそば、大盛りで』とか『半チャンラーメン』とかはあった。
でもそれはあくまでオプションであり、大盛りか普通盛りかを言わなくても注文は成り立つ。
盛りそば大盛りを頼んでいたお父さん方が子供に付き合いマクドナルドに入った時にはきっと衝撃を受けたに違いない。
ポ、ポテトにサイズがあるのか!と。
その後、様々なファーストフードが登場したお陰で、S、M、Lはしっかりと生活に馴染んだ。
洋服以外でサイズを言うのにも抵抗が無くなった世代が、新たな文化の中で『コーヒー、Lで』というと
『はい、グランデをおひとつですね』とか言われちゃう。
なぜ『S、M、L』じゃあないの?
Lを注文したいのにあのカタカナが出てこない。
ええと。グランド、いや、グーグル、じゃなくてグ、グ、グ、、、。
『一番大きいの下さい』
『はい。グランデをお一つですね』とメニューを示す。
何だあ、メニューには書いてあるじゃないの。
Sサイズのショート、Mサイズのトールは英語だ。
Lサイズのグランデって何?と思い調べて見たらイタリア語だそうだ。
LLサイズもイタリア語でベンティと言うらしい。
なぜだ!!
いち、に、すりー、ふぉー、と言っているようなものではないか。
そりゃあ、『普通ので・・・』と言いたくもなる。
英語で統一するとしたらLサイズは何?ビッグ?グレイト?
『カフェラテ、ビッグで・・・』なんてやっぱりダメか。
グランデの方がオシャレだし、通な感じがしていいよね。
トール、グランデが全世代に定着した頃には、又新しい呼び名が出てくるかもしれない。
どうか長いのはやめてほしいなあ。
簡単なの、お願いします。




