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色とりどりの黙示録  作者: owen
序章
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『シーカー』とは、政府が手に負えない事件、及び異世界からの対処のために存在する組織だ。その存在は公にはされず、彼らが関わった事件も公にはされない。まさに、存在自体が極秘の組織だ。

「今回の仕事は、マイアミの郊外にある地下施設に出現した『亀裂』の処理です」

 今回も、例外ではなかった。

 海留の、大きなモニターを用いた説明を聞いて、ソファに腰掛けていた黒希が、

「……それだけ?」

「はい。何か問題が?」

「いや。たったそんだけで高い金が入るんだ。文句はねぇよ」

 すると海留はジーンズのポケットからスマートフォンを取り出し、操作して、

「二つ前の仕事で貴方が壊した車両三台分の代金が未払いのようですが?」

「……車体が軟弱なんだよ」

 と、黒希は言った。

 そんな黒希の横で、何故か頬を赤く染めモゾモゾする叶が、

「な、何なら、私が払おうか?」

「いい。将来を考えて、自分のために貯めておけ」

「話を戻しても?」

 海留がスマートフォンをポケットに戻て言った。

「どーぞ」

 適当な調子で黒希は言う。

「今のところ、『亀裂』から何かが出現したという報告はありません。ですが、念のために向こうに装備を準備してもらいました。必要な物は、揃えられているはずです」

「銀の銃弾は?」

 確認のため、黒希は訊いた。

「あります」

「よし」

 海留はモニターの画面を消して、

「空港の方にジェット機が手配されています。さっさと行きましょう」

 短く、簡潔な会議が終わる。

 こうして、『シーカー』は行動を開始した。


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