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誤字脱字があれば、後ほど手直しを加えます
二十分が経過し、七時になる前に朝食の支度を終えた。
テーブルに二人分の朝食を並べ、エプロンを椅子の背凭れに掛ける。
「さてと」
リビングを出て、二階に上がる。
華凪の自室の横にある、部屋の前に立つ。
ノックして、
「黒希、起きてる?」
十数秒待っても返事が来ないので、ドアを開け部屋に入った。
膨らんだ布団があるベッドに歩み寄る。
「黒希、起きて」
声を掛ける。
ピクリとも動かないので、布団を無理やり引き剥がした。
ベッド上にいたのは、華凪と同じく十六歳の少年。身長は、百七十三センチほど。黒のティーシャツに同色の半ズボン、黒髪。
声を掛けられても尚、黒希は目を瞑っていた。
「もう……」
華凪はため息を吐き、カーテンを開けた。朝の陽光が、無防備な黒希に当たる。
「ん……」
黒希は呻き声を上げ、寝返りを打った。窓に背を向ける。
華凪は黒希の肩を優しく揺すり、
「朝ご飯が冷めちゃうよ」
黒希が、また寝返りを打つ。陽の光に目をギュッと閉じて、ゆっくりと開ける。
普通の人間とは違う、血の色に似た赤い瞳が、華凪を見る。
「おはよ、寝坊助さん」
「……」
黒希は何も言わず、ただ半眼で華凪から机の上のスマートフォンに目を移した。




