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色とりどりの黙示録  作者: owen
序章
27/97

0.9

 

「……ん」

 黒希のベッドの上で、華凪は目覚めた。

 目の前にいるはずの彼がいないことに、瞬時に気付いた。

「あれ……黒希?」

 起き上がり、寝ぼけた眼差しで部屋を見回す。

 誰もいない。しかし、床に脱ぎ捨てられた服があった。黒希の夏用の寝間着だ。

 下だろうか。

 そう思い、ベッドから抜け出し、一階に降りた。

 洗面所、トイレ、リビングの順に探すが、何処にも彼はいなかった。

 最後に玄関、綺麗に並べられた靴を見る。

 黒希の靴だけ、消えていた。



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