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サブタイトルは基本無しです
思いつかないので
六時二十二分。
自室のベッドで、白銀華凪は目を覚ました。
現役高校生の、十六歳の少女。身長は、約百六十二センチ。白色の夏物のパジャマに、腰まで伸びる茶髪。間違いなく美人に部類される整った顔立ち。
華凪は眠たげに目を擦りながら、ベッドから抜け出した。
カーテンを開け、朝の陽射しを浴びて背を伸ばす。
部屋を出て、一階に下りる。
洗面所で顔を洗い、ブラシで髪を梳かす。
鏡を見て、
「よし」
リビングに行き、エプロンをしてキッチンに立つ。
二人分の朝食の支度を始める。
今は、七月二十五日。夏休みに入って、まだ間も無い。にも拘らず、課題を早めに終わらせる質の華凪は、すでに課題の七割を終わらせていた。
真面目というわけではない。高校では優等生で名が通っている華凪だが、ただ単に、面倒な事は早く終わらせて夏休みを思う存分満喫したいだけである。
オールナイトでゲームをしたり、映画を観たり、本を読んだり。
卵を焼きながら、華凪は頭の中で夏休みの計画を練り始めた。
「……ふふ」
思わず笑みがこぼれる。愉しげで無邪気な笑みだ。




