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色とりどりの黙示録  作者: owen
序章
12/97

サイドストーリー.2-1

 

 地下に侵入した一同の姿を、タブレット越しに見つめる者がいた。

 四十代前半の、男。身長は約百九十センチ。黒いワイシャツの上に白衣を羽織り、ジーンズを着ていて、短めの白髪。縁のないメガネをかけている。

 黄色い瞳で、赤い瞳の少年を見つめる。

「すまないな黒希……これも、お前のためだ」

 男の手元に、半透明のキーボードと同じく半透明のウィンドウが現れた。

 キーボードを指先で素早く叩く。

 するとウィンドウに、

『コマンド実行まで、残り二分』


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