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2-3

「ふっふーん♪」


 来蘭ちゃんが鼻唄を歌ってる。何の曲なのかは分からん。あたしは流行りものに疎いから。にしても、来蘭ちゃんの見事なプロポーションは見とれっちまうねえ。


「比良ちゃんのエッチ」


 あたしの視線を感じたのか、来蘭ちゃんは身体を手で隠してしまう。一糸纏わぬ姿は、紛れもなく天使だ。


「女同士だし、隠すことないんじゃない」


「お、女の子同士でも恥ずかしいのには変わらないもん」


 シャワーの熱でなのか、来蘭ちゃんの身体がほんのり赤くなっている。うーん、これが色気ってやつ?


「よいしょっと」


 来蘭ちゃんが入ることで湯船の湯の嵩が増す。

 流石に二人で入ると狭いかな。親友とはいえ、そうそう一緒に風呂に入ることなんかない。流石のあたしも気恥ずかしくある。


「……あ~。極楽極楽」


「比良ちゃんが眼鏡を外してるの、あんまりないよね」


「風呂に入るか寝るか以外、外すことなんかないな。目が悪いから掛けてるんだし」


「そうだよね。えへへ、眼鏡を掛けてない比良ちゃんも可愛いよ?」


「正気かい? あたしを可愛いなんざ、二戸くらいなもんなのに」


「邪魔者と同じ意見かあ。どうして、わたしと邪魔者の意見は重なるのかなあ」


 こう言っちゃなんだが……共通点は〝変態〟だ。

 二戸は、女の子に殴られようが蹴られようが悦ぶし、来蘭ちゃんは、可愛い女の子を見ると興奮しちゃうし。当人達に自覚があるのかないのか……。


「やれやれ。モテる女は辛いねぇってか」


「え?」


 来蘭ちゃんの目が丸くなる。鳩が豆鉄砲食らったように。あたし、何か言ったかねえ? ま、いっか。


「そろそろ出ようか。逆上せてきた」


「比良ちゃん、タコみたいに赤いよ」


 そう言っている来蘭ちゃんも十分赤いけど。

 ま、ホントに逆上せてきたのでさっさと上がる。

 おー! タオルが柔らかい! ゴワゴワなんかとは無縁な肌触りだ。ルンルン気分で下着を着けて、来蘭ちゃんのパジャマに袖を通す。どことなく来蘭ちゃんの匂いがする気がする。気のせいだろうけどね。


「……あ。お邪魔してます」


 いつの間にか、来蘭ちゃんの両親が帰ってきていた。

 ふーっ……危なかった。あたしが普段通りなら、裸でふらついていたところだったよ。そんなこんなで来蘭ちゃんの部屋に戻ると、遠慮なしにベッドにダイブ。

フカフカだー、気持ちいいーっての。眠気が襲ってくるう~。


「比良ちゃーん。御飯食べようよ」


「お世話になりまーす」


 眠気と空腹に挟まれながら、来蘭ちゃんに手を引っ張られ食卓に向かっていく。良いのか、あたし。こんな幸せのあとは……死ぬのか!?

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