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2-2

 わたしの名前は、百合 来蘭。ごく普通の女子高生。


「うわー。目がチカチカするぅ」


 今日は、学校がお休みだったので、親友の比良ちゃんとお出掛けをしていたのだけれど、気性の荒い男性達に絡まれてしまい大変でした。でもね、比良ちゃんが助けてくれたの。えへへ。


「何か飲む?」


「苦いの以外なら何でもいい」


「分かったよ。ちょっと待っててね」


 比良ちゃんは苦いのが苦手。苦いのを口にすると機嫌が悪くなります。んー、何があったっけ? 歩いてキッチンに辿り着く。冷蔵庫を開閉して状況を把握。


「麦茶しかない」


 泊まりに来てと言った手前、麦茶を出すのは躊躇しちゃう。歩いて五分圏内にコンビニがあるから買いに行けるけど、比良ちゃんを待たせることになっちゃう。


「善は急げ、だよ!」


 わたしは自分に気合いを入れて踏み出した。

 走るのは疲れるので、速く歩く。コンビニの扉を開ける。店員さんの掛け声が響き渡る。ドリンク売場からペットボトルを引き抜いてレジへ。


「いらっしゃいませ」


 レジの店員さんは慣れた手つきでバーコードを読み取っていく。その流れが愛らしく見えてくる。


「シールでよろしいですか?」


「はうわあ!?」


 見とれていたため、話し掛けられビックリしちゃった。勿論よろしいですよ。時代はエコだもん。

 店員さんがシールを貼ったペットボトルを渡してきたので、お金を払って受け取る。


「ありがとうございました」


 店員さんの笑顔が眩しい。もっと見ていたい。

 だけど、比良ちゃんが待ってるからそうはいかない。急いで足を速める。家の玄関を開けて靴を脱いで部屋に戻っていく。あ、シールを剥がさないと。


「随分と掛かってたね。どうかした?」


「ううん。何でもないよ、うん。はい、メロンジュースだよ」


「有りがたいねえ。大好物だ」


 嬉しそうにジュースをがぶ飲みする比良ちゃん。

 やっぱり、比良ちゃんは可愛いなあ。髪は長いし、身長も高い。サバサバしている性格なのも良いよ~。


「うん? 来蘭ちゃん飲まないの」


「飲むよ! メロンだもん」


 メロン、か。比良ちゃんは、わたしの胸をメロンに例えていたけど、大きいのが良いって訳じゃないんだよ。肩は凝るし、ブラを合わせるのも大変だもん。

 比良ちゃんは、自分の胸をまな板に例えていたけど、肩は凝らないし、周りの目も気にならないだろうから羨ましいよ。


「両親は? 泊まるにしても挨拶しないと」


「夕飯の買い物に行ってるんだ。もうちょっとで帰ってくると思うけど」


「そうなんだ。それじゃ帰ってきたらにする」


 そう。今、両親は買い物でいない。比良ちゃんと二きり……。実は、内心ドッキドキ。


「ひ、比良ちゃん。わたしとお風呂に入らない?」


「来蘭ちゃんと? 良いけど」


 やったー! 比良ちゃんとの念願のお風呂!

 あ~、心臓のドキドキが収まらないよ!

 わたしが、百合に目覚めた理由……。比良ちゃんは男性のせいだと思っているみたいだけど、本当は違うんだ。


「じゃあ、行こ」


 比良ちゃんが理由なんだよ。比良ちゃんは、どの男性よりも強くて、かっこよくて。わたしと同じ女の子なのに、わたしとは全然違って……魅力的で……。

 いつの間にか、わたしは比良ちゃんに惚れていたんだよ。比良ちゃんは、気付いてないけど。


「来蘭ちゃんと風呂かー!」


 わたしはね、比良ちゃんが大好きなんだもん!


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