表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/48

3-2

「祖父……。平衡姓ってことは、お父の親ってか」


「如何にもだ。お前をわざわざ閉じ込めたのは、お前が本当に比良なのかを確かめたかったからだ。悪く思わないでくれ」


「虫が良すぎだっての。あたし、お祖父じいと会ったの初めてだよ? 初対面で謝られて許せる問題じゃないっしょ」


「初めてではない。お前が幼い頃に会っている。頻繁に会っていた訳ではないから、そう思われても不思議ではないが」


「……何で、あたしかを確かめんのに閉じ込める必要があった? 理由でもあんの?」


「平衡家は代々、常人離れした身体を持って生まれてくるのだ。お前が比良なら、プレハブくらい破壊して出てこれるとふんだ」


「なんだよそれ。特別な血統、てか。マンガやアニメじゃあるまいし」


「血統だけではない。平衡家は、伝統ある貴族なのだよ」


「貴族? つまり……金持ち?」


「品のない言い方だが、その通りだ。本来なら、貴族は貴族同士の見合いをもって繁栄をするのだが、お前の父親は習わしを嫌ってな。人並みに恋愛をして添い遂げていった」


「ふっ……流石お父。あたしの親だけのことはあるね」


「……おっと。お前に会いたかったのは立ち話をするためではない。お前に決めてもらうのだった」


「何をだよ」


「儂と共に、平衡家のやしきに住むか。これまで通り、貴族とはかけ離れた生活を送るか」


「あたしだけを? お父とお母は?」


「儂が用があるのは比良だけだよ。一応二人には伝えてある」


「へえ。いつの間にねえ」


 どうやら嘘を言ってるようには見えないが、簡単に腹の中を探らせてはくれないみたいだねぇ。


「決めるのは比良自身だよ」


「……あたしは、ウジウジと考えたり、悩んだりすんのが性に合わないんでね。……折角の話だけど断るよ。あたしはあたしの道を勝手に決めていく!」


「そうか。そうだろうと思っていたが」


「諦めてくれるかい? お祖父」


「息子といい……孫といい……、貴族の血を引いているとは思えんよ。頭では納得した。だが、平衡の血が納得していないようだ!」


 シャツ一枚になりやがった! 随分とまあ、筋骨隆々だもんだ。祖父って感じじゃないね。


「腕試しってんなら付き合うよ」


「それでこそ平衡の人間だ!」


 さーて。この激烈お祖父、どうすっかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ