長詩〔墨絵理想郷〕
〔墨絵理想郷〕
当たり前の感性で
見るなら
異常なことで
目を疑った
黒い空を見上げて
白い月に頬を抓る
半世紀
反省し
拡声器
乱用だ
白と黒に染まった
僕の理想郷
儚くて
でもあって
意地悪な
妄想で
世界見渡し
嘲笑う
この世界思い通り
感じてた不満を消して
夢でないこと求めた
少年の瞳
この夢は覚めなくて
思う意味幼稚な希望
全て僕らを満たせる
鮮やかな世界
思う言葉気付いた
無色透明なんだ
理想郷
形だけ
白黒の
夢現
幻にまみれた
理想郷
幼くて
あどけなく
意味のない
幻想で
気付いた時には
もう遅い
この夢は止まらない
生きてる意味消して
世界真実無価値で
墨絵の命
さあ墨絵よ消え去れ
悪夢の理想郷
僕ら夢から醒めれば
いつもの部屋で
悪い夢は消え失せて
変わらないこの世界を
見つめていた