表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

列車

作者:

僕は、この列車に揺られて何年が過ぎただろうか?

この列車に乗ってるのは、僕だけだ。

運転手も僕以外の乗客はいない不思議な列車。

ただ、確かに理解できることはこの列車には、窓がなく外が見えないのと

僕が死ぬまでこの列車が止まることはない、いや、僕が死んでも止まることはないかもしれない。

僕に、ある選択肢は、二つあった。

一つは、近くにある非常口から飛び出すこと。無論、即死だろう。

もう一つは、列車に乗って一生を過ごすことだ。

そもそも、列車が止まらないから安全に降りることなどできない。

そう思った時、「本当にそうかな。」と声がした。

その声は、他ならぬ僕の声だった。

「何が言いたい。」俺は言い返した。

「この列車を走り続けさせてるのは、君だろ。」もうひとりの俺が言った。

次の瞬間、列車が止まった。


そして僕は、非常口から外に出た。

外で、僕が目にしたのは、誰もいなくて、建物もない、花も草も枯れた


終わった世界だった。


「俺は、逃げていたのか」そう思った。


そこで少年は一人、目に涙を浮かべて

「………」叫んでいたが、もはや声にもならなかった。

    



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ