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独りごちて
予告なくR15程度の残酷描写が入ります。ご注意ください。
それが、本当に正しいのか。
間違っていたのか。
それはきっと、誰にも分からない。
ただ、生きていられればいいと思った。
誰も憎まず、誰も恨まず、誰からも拒絶されず、悲しいことは何もない。
そういう世界で生きていたいと思った。
けれど、私はそういう世界がどこにも無いことを知っている。
身を持って。
あの日、私と彼女の運命は分かたれた。
それは誰にも、きっと神様にもどうしようもなかったにちがいない。
私はあの日、確かに呪われたのだから。