アニメ化希望
「この小説をアニメ化にするためには、どうすればいいでしょう?」
「はい!」
「はい、今年この学園に入ってきて右も左もわからない内に、我が部に入れられたツッコミ役の錦クン」
「えらく説明的ですけど、まあいいです。部長の質問の意味がわかりません」
「えっ何が?」
「何がって、最初からですよ。何で急にアニメ化なんですか?まずこの小説が読まれるかもわかんないのに!」
「バカだな!ホントバカだな!いやバカを通り越してもうあれだな」
「あれってなんですか!思いつかないなら言わないでくださいよ。っでなんでアニメ化なんですか?」
「それはですわね、錦クン お金になるからよ」
「そうだ我が学園でトップ3に入る美少女都クンの言うとおりだ!」
「また説明的ですけど、お金ってなんですかそれ、もっと夢とか目標とかじゃないんですか!」
「そうだなお金はちょっと汚いな言いなおそう夢のためだ。」
「変わってねぇよ!ルビがそのまんまでしょうが。それはあれですか宝クジを買っている人になんで買ったんですかって聞いてるのと一緒の意味ですか?」
「今のツッコミは、60点ですね」
「なんですか60点って都さん」
「いや70点はあるだろう」
「いえいえ甘やかしてはだめですよ。60点です。」
「そうだな今後の成長に期待して60点にしとくか」
「もういいですよ、話が進まないですから次に行きましょう」
「あら司会までこなすんですの。前言撤退ですわ70点をあげます。」
「あの都クンがほめるとはやるな錦クン。」
「わかりましたから先に進んでください。」
「そうだな、アニメ化にあたりなにをすればいいと思う。」
「そうですね、まずどんな路線で行くかですね。」
「錦クン、今はアニメ化の話をしているのよ電車の話ならよそでお願い。」
「そうだぞ、電車の話はまたの機会にしてやるから今はアニメ化について話をだな」
「その路線じゃないですよ!バトル系とかファンタジー系とかどういう話で行くかの路線ですよ。」
「バカ野郎!なんだそのツッコミはせっかくのパスをおそまつに扱いやがってお前の存在意味を1から叩き込んでやろうか。」
「まあまあ部長、錦クンはまだ1年ですのでそのぐらいで」
「まあ都クンがそこまでいうのなら許してやるか。」
「はあ、ありがとう?ございます」
「そうだな、バトル系が一番アニメにしやすいだろう。」
「まあ一番無難でしょうね。 部長なにか案あるんですか?」
「もちろん、有るに決まっている。」
「どんなのですか?」
「まず、舞台は海だな!」
「はあ」
「主人公は海賊」
「?」
「それでなんとかのフルーツを食べて体がすごい伸びるようになる」
「…」
「口癖が「おれは海賊お」」
「はい、ストップ!!」
「なんだよこっからが本番なのに」
「そりゃ止めますよ、それは日本で一番売れてるマンガでしょうが。」
「なんだと盗作か?」
「部長がね。」
「なんでだよ、昨日ジャンプを読んでて閃いたんだぞ。」
「確信犯だよ!都さんもなにか言ってくださいよ。」
「そうですわね、主人公は麦わら帽子をかぶっていて仲間の剣士が剣を3本持っているという設定なら被らないでしょう」
「おお、なるほど」
「だ~か~ら。1から10まで被っていますよ。訴えられてら100%負けますよ。」
「男には負けるとわかっていても行かねばならない勝負が有るんだ。」
「なんですか、急に中二病みたいなこと言いだして。」
「あら、男の子は何歳になっても中二病ですわ」
「否定しにくいですが、とにかく却下です。」
「なんだよ、自信作なのによぉ」
「他には無いんですか?」
「あるに決まってんだろが!!」
「なんでキレ気味なんですが、っでどんな内容ですか?」
「舞台は中国っぽい処」
「っぽい?」
「主人公は拳法少年」
「?」
「ある仙人の所で修業するんだ」
「…」
「んで必殺技は「かめは」」
「はい、ストップ。 今度はゲームでもしていて閃いたんですか?」
「ちげ~よ。アニメだよ。」
「もっとダメでしょうが!」
「パワーアップしたら、髪が金髪になって逆立つようにしたらどうでしょう。」
「あんたら、わかってて言ってるでしょう!」
「知っていても知らないふりをするやさしさも必要なんだよ。」
「急にハードボイルドな事言われてもどうしょうもないですよ。」
「私は好きですわよ、銃が似合いそうですから。」
「とにかく、それも却下です。」
「却下却下言いやがって、お前はなにか案があるのかよ。」
「別に無いですよ。」
「てめぇ、アニメ化になりたくないのかよ!」
「錦クン、あなたそれは本心なの?」
「本心もなにもピンと来ませんし、アニメ化よりまずマンガ化が先じゃないんですか?」
「バッカ野郎!! 正論言ってんじゃねぇ」
「認めちゃったよ。」
「もういい、お前にはツッコミ以外は期待せんからな!」
「なんですかそれ、もともとなにを期待してたんですか。」
「都クンはなにか案はないか?」
「そうですわね、学園ものにしたらどうでしょう。」
「たしかに、いまの舞台は学園ですからね。」
「でも、学園ってもうネタなんか出しつくされているんじゃないか?」
「そうですね、斬新な内容じゃないとアニメ化されませんしね。」
「主人公は腐りかけのゾンビ」
「っえ、もうキャラ設定が始まってます?あと腐りかけのゾンビって見た目がアウトですって。」
「でも斬新でしょ。」
「確かに斬新ですけど、絶対アニメ化しませんよ。」
「学園は冷暖房完備のスポーツ学園」
「まだ続くんですか?確かに冷暖房完備はいいですけどスポーツってゾンビがスポーツするんですか。」
「主人公はテニス部の新人」
「テニス部ってボールを打つたびに腕が落ちちゃうでしょ。」
「そこでヒロインのフランケンちゃんが「ホラーみたことか」って言うの」
「うまくねぇし、ヒロインがフランケンってだれが見たいんですか」
「錦クンこの世にはスキマ産業というのが有るんだよ。」
「スキマすぎるでしょうが。蟻が通るスキマもないですよ。」
「なら、ミジンコやミドリムシなら通れますわね。」
「だからなんですか。結局はだれも見ないでしょう。」
「まぁ案は良かったな。」
「どこがですか。」
「とりあえず学園ネタで行くか。」
「じゃあ、舞台はミッション系の学園というのどうでしょう。」
「いいんじゃないですか。」
「主人公はCIA最年少の少年」
「あるようで無いかもしれない設定ですね」
「でもいつも失敗するため他の人の信用が無い。」
「信用が無いってCIAってばれてんですか?」
「ばれてるってどういう意味ですの?」
「だってCIAって秘密じゃないんですか?」
「秘密もなにもそういう学園ですもの。」
「?? もしかして都さんミッション系の意味を知っていますか?」
「失礼ですわね。知っていますわ。どこぞの要塞に段ボールを持って潜入する学園の事でしょ。」
「どこぞのメタルギアですか。違いますキリスト教に関係している学園ですよ。」
「あら、そうでしたの。」
「いや、都クンの案は悪くないな。」
「部長までなにを言ってるんですか。案は良かったですが間違ってますよ。」
「その間違いをアニメ化するんだよ」
「確かにアニメ化したら、ミッション系という意味を書き換えられますわね、これが本当に「嘘から出た真」ですわね。」
「いやたとえアニメ化したとしても「嘘から出た嘘」ですから。」
「よし、我が部はミッション系の学園アニメを目指す。なにか問題は無いか。」
「あの~、うちの近所に要塞なんか無いんですけど。」
「ふん、もう時間か。今日はここまでだな。」
「いや、ごまかし切れてませんから。」
「明日はキャラ設定について話し合うからな!」
「まぁ、楽しみですわ。」
「いや、もう決まっているでしょ。ボケ役2人」
「それじゃ、解散」
終わり
初めて書きました。 なにぶん素人なので読みにくいと思いますがどうかよろしくお願いします。