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第13話:さらち、ゆずちに“家族になろう”って言われる。
恋人って、ただの関係じゃなくて“居場所”になることがある。
これは、寝落ち電話の静かな夜に交わされた、ふたりだけの“家族の約束”の話。
ある夜、寝落ち電話の途中。 ゆずちは、ぽつりとつぶやいた。
「さらちってさ、恋人っていうより…家族みたい。」
さらちは笑って返した。
「それ、プロポーズか?」
ゆずちは沈黙。 そして、静かに言った。
「うん。さらちと家族になりたい。」
さらちは、スマホをぎゅっと握って言った。
「じゃあ、まずは“通知の苗字”揃えよか。」
その夜、ふたりのLINE名は── 「ゆずち(さらち家)」と「さらち(ゆずち家)」に変わった。
恋人から家族へ。通知が、ふたりの絆を証明してた。
指輪じゃなくても、苗字じゃなくても──
通知の名前が揃った瞬間、ふたりはもう“家族”になってた。
スマホ越しの言葉が、絆をそっと深めてくれた夜。




