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令和鬼合戦:黄金の眼光~断絶の系譜~

興味をもっていただきありがとうございます。

二週間の昏睡から目覚めた羅夢多らむだ。 肉体の変異以上に彼を突き動かしているのは、夢の中で見た「裏切りの歴史」でした。

仲間を惨殺した忍、そして倒れ伏した忍たちが抱えていた謎の遺品。 羅夢多は自らのルーツを探るべく、隠居した伝説の忍・雷電らいでんのもとを訪ねます。


 岡山総合病院を退院した羅夢多を待っていたのは、最新鋭のジェット機……ではなく、彼自身の内に渦巻く「解けない謎」だった。


「モモ……あの夢の中で、どうしても気になる場面があるんだ」


 羅夢多はヘリポートへ向かう足を止め、鏡越しに自分の黄金の右目を見つめた。

あの凄惨な血の海の中、狂った忍者に刺し貫かれた同胞たち。その中の一人が、最期まで固く握りしめていたものがあった。


「『直刀ちょくとうの鞘』……?」


 現代の忍者が使うのは、反りのある日本刀が主流だ。直刀を愛用する流派は極めて少なく、歴史の表舞台からはとうに消え去っている。もし、あの忍が鈴木家の先祖だとしたら――。


「電話じゃラチがあかないわね。雷電さんのところへ直接行きましょう」


 モモの提案で、二人はその足で沖縄の雷電の隠れ家へと向かった。


「……先祖の話だと?」


 雷電の居間の古びた畳の上で、羅夢多は言葉を失った。

厳しい表情で茶を啜る雷電は、古い家系図の写しを羅夢多の前に広げた。


「ああ。鈴木の家系は七代前、当時の当主が任務先で消息を絶ち、一度完全に血筋が絶えている。今の系統は、当時の分家から無理やり継がせたものだ。それより前の『本流』が何をしていたか、何を武器にしていたかを知る者は、この地上にはもうおらん」

「じゃあ、あの直刀の鞘を持っていた忍者が、本当の……」

「あの剣は地獄で当時の鈴木家当主と一緒に不明になって、その後、門から出てきた鬼に刺さってたはずだ」


 夢の中の光景がフラッシュバックする。

血を流し、倒れゆく直刀の持ち主。彼は死の間際、何かを必死に叫んでいた。羅夢多の記憶の中で、その掠れた声が再生される。


『い……し……、……。……っ、だめだ。……し……だめだ……』

「聞き取れない……。でも、確かに何かを伝えようとしていた」

「『い』……『し』……か。心当たりはないな」


雷電は首を振った。


「だが、羅夢多のその黄金の瞳が、鬼の血を通じて過去の記憶を呼び覚ましているのだとしたら、その答えはその中に残されているかもしれん」


 雷電のもとを後にした羅夢多とモモは、岡山基地の最深部にある『特別資料室』へと足を運んだ。

そこには、デジタル化すら許されない、数百年前の和紙に記された任務報告書や、家系の裏帳簿が眠っている。


「六代前よりさらに遡るわよ。あの惨劇がいつの時代の出来事だったのか……」


 モモが端末を叩き、古い棚のロックを解除していく。

羅夢多は、黄金の瞳を資料の山に向けた。絶望する資料の多さ、とても二人だけでは調べることはできないだろう。


「見つけるんだ。あの夢で叫んでいた男が、誰だったのか、何を伝えたかったのかを」


 静まり返った資料室。埃の舞う空気の中で、羅夢多の黄金の瞳が、一冊の煤けた古文書を捉えた。


第三十九話をお読みいただきありがとうございました!

羅夢多のルーツに隠された、六代前の「血筋の断絶」。 直刀の鞘を持つ謎の先祖と、彼が残した「い……し……」という途切れた言葉。 地獄への再突入を前に、羅夢多は己のアイデンティティを懸けた調査に乗り出します。

次回、第四十話。お楽しみに!

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※AIとの共同執筆作品となります。


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