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令和鬼合戦:日輪の傷跡~再編の試練~

興味をもっていただきありがとうございます。

藤林隊長の放った究極忍術『恒星天墜八代業火』。変異種の群れを一掃したその圧倒的な光は、味方である移動要塞『天照あまてらす』にも小さくない爪痕を残しました。


 「……藤林隊長! 天照めちゃくちゃなんですけど!!」


 『天照』の艦橋に、モモの怒号が響き渡った。

変異種の襲撃自体による被害は、装甲の表面に傷がついた程度で済んでいた。しかし、その後に放たれた「忍術」の余波は凄まじかった。耐熱性に優れた装甲ですら一部が飴細工のように歪み、一部回路が焼き切れている。


「……すまぬな。手を抜くことの出る相手ではなかった」


藤林はバツが悪そうに視線を逸らすが、その顔には深い疲労が滲んでいた。

 現在、天照は不調により、高度を維持するのが精一杯の状態だ。このままでは灼熱の海へと墜落しかねない。


「そうですね……幸いなことに修理に使えそうな部品がまだあります」


 モモがモニターを指差す。

天照が地獄へ搬入された際、灼熱地獄の大地に水遁と土遁で作り上げた「臨時ドック(足場)」。そこには、先に役目を終えて投棄されたはずの旧拠点『天凧あまだこ』が、奇跡的に燃えないで残っていた。


「天凧のパーツを剥ぎ取って、天照の補修に回すわよ!」


 モモの指示の下、羅夢多も修復作業に加わった。

かつての住処だった天凧の残骸から、まだ生きている装甲板を丁寧に取り出していく。長い間、自分たちの命を守り続けてくれた「凧」のパーツが、今度は最新鋭の「太陽」の欠損を埋めていく。


「……また一緒に飛べるな」


九十九が、煤けた天凧の外壁を撫でながら呟く。

 修理が進む中、甲板の片隅では、異様な熱気とともに別の作業が始まっていた。


「……準備はいいか。わたしの術の余波で腰を抜かしているようでは、鬼人王の首はとれないぞ」


 そこには、八番隊隊長・藤林の前に整列した、八番隊と九番隊の全隊員の姿があった。  羅夢多、九十九、そして副隊長の秋山や相田までが、その厳しい視線に身を正している。


「藤林隊長、お願いします!」


 羅夢多が頭を下げる。

 藤林の忍術は、ただ出力が高いのではない。膨大な魂脈を一点に凝縮し、暴発させずに「維持」する精密な制御能力――それこそが最強の所以ゆえんだった。


「よかろう。まずは魂脈の『超高密度圧縮』からだ。……九十九、お前は重力で自分自身を押し潰す感覚を覚えろ。羅夢多、お前は振動の周期を限界を超えて引き上げろ。一人でも気を抜けば、この甲板ごと消し飛ぶと思え!」


 藤林から放たれる圧倒的なプレッシャー。

修理中の要塞の上で、隊員たちは限界を超える修行に身を投じた。魂脈を練りすぎて鼻血を出す者、耐えきれず倒れる者が続出するが、誰も脱落しようとはしない。

 数日間にわたる不眠不休の修復と修業。

天凧のパーツを組み込み、想定内のスペックを取り戻した天照。

そして、藤林の地獄のようなシゴキに耐え抜き、一回り太くなった魂脈を纏うようになった羅夢多たち。


「……補修完了。天照、完全復活よ!!」


 モモの力強い宣言とともに、要塞が再び力強く浮上した。

その視線の先。地獄富士の裏側で口を開ける暗黒の大穴は、静かに彼らを誘っていた。


第三十三話をお読みいただきありがとうございました!

藤林隊長の「副作用」を、かつての戦友『天凧』のパーツで補うという、まさに新旧交代のドラマ。そして最強の隊長の下での地獄の特訓を描きました。 組織の最強格に触れたことで、羅夢多たちは「王」と戦うための最低条件をようやく手に入れたのかもしれません。

次回、第三十四話。 お楽しみに!

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※AIとの共同執筆作品となります。


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