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令和鬼合戦:白き進化~紅蓮の焦土~

興味をもっていただきありがとうございます。

巨鬼の骸を喰らい、禁忌の進化を遂げ始めた鬼の群れ。 地獄の摂理を無視したその「捕食」は、想像を絶するスピードで新たな脅威を生み出します。

資源の回収作業中に突如として始まった、防戦一方となる中、岡山犬牙衆八番隊隊長・藤林ふじばやしが、戦局を覆すための「究極忍術」を解き放ちます。


 「……回収班、直ちに帰還せよ! 間に合わなくなるわよ!!」


 『天照』の艦橋から、モモの悲鳴に近い通信が響いた。

モニターが捉えていたのは、地獄の生態系が崩壊する瞬間だった。巨鬼の肉を貪っていた数万の鬼たちの体色が、ドロドロとした赤から、あの巨鬼と同じ不気味なほど純白な硬質外殻へと次々に変質していったのだ。

 さらに異常なのはその「格」の変化だった。

ただの雑兵だった下級の鬼たちが、肉を喰らうごとに膨大なエネルギーを放ち始めている。


「九十九、来るぞ! こいつら、今までとはワケが違う!」


 羅夢多らむだが叫ぶと同時に、地上の「白い群れ」が爆発的な跳躍を見せた。

翼を持たないはずの彼らが、自らの鬼脈を足元で爆発させ、まるで弾丸のように要塞『天照』へと飛来する。


 最初に要塞の結界に接触した一体が、その鋭い爪を振り下ろした。

『天照』の強力な結界が、その一撃でガラスのように軋んだ。


「結界出力低下!? 嘘!?」


モモが戦慄する。

巨鬼が持っていた「魂脈でも鬼脈でもない未知のエネルギー」を肉体に取り込んだことでA級並みの力を得ていた。


「――『土遁・重圧連陣』!!」


 九十九が即座に重力波を放つ。しかし、変異種たちは数が多く落とし切れない。


「…… クソッ、多すぎる!」


 要塞の甲板に、五体の変異種が降り立った。

彼らの瞳には、かつてのような虚無な殺意ではなく、冷徹な「戦士」の光が宿っている。


「八番隊、九番隊、応戦しろ! 船内への侵入は許すな!」


藤林隊長の指示で、精鋭の忍たちが一斉に飛び出す。


「――鳴釜なるかま・二式『鳴刃めいじん』!!」


 羅夢多の蒼白い刃が、一体の変異種の首を捉える。

超高周波の振動が硬質な白い装甲に伝わり、一瞬の火花の後にその首を跳ね飛ばした。だが、羅夢多の表情は険しい。


「……なんて硬さだ」


 巨鬼の肉は、彼らに鋼鉄以上の剛性を与えていた。

羅夢多と九十九が必死に変異種を薙ぎ払うが、地上の骸からはさらに多くの「白」が生まれ、要塞を包囲するように上昇してくる。数は数万。このままではジリ貧だった。


「……少し、下がっていろ」


 乱戦の中、静かに、しかし戦場を支配する声が響いた。

八番隊隊長・藤林ふじばやし 兆計ちょうけい

ゆっくりと目を閉じると、周囲の空気が蜃気楼のように揺らぎ始めた。彼から放たれる魂脈は、あまりの高密度ゆえに、触れただけで発火しそうなほどの熱を帯びている。


「藤林隊長……ものすごい熱さだ!?」


秋山が驚愕の声を上げる。


「あの忌々しい『源』を断つには、生半可な術では足りん」


 藤林がゆっくりと印を結び始める。その複雑怪奇な手の動きに合わせて、天照の周囲の熱気が渦を巻き、巨大な火球がいくつも生成されていく。


「全員防御に集中しろ!全て 焼き払う!」

「了解! 」


 全員が防御に集中する。


「――陽遁『恒星天墜八代業火こうせいてんついやしろのごうか』!!」


 藤林が掌を突き出した瞬間。

それは「炎」と呼ぶにはあまりに暴力的だった。超高密度の魂脈がプラズマ化し、太陽の表面温度に匹敵する熱線となって、空中の群れと、地上の巨鬼の骸へ向けて降り注いだ。


 ゴォォォォォォォ……ッ!!


 断末魔すら上げる暇もなかった。数万の変異種は一瞬で蒸発し、原子レベルで分解された。

そして、熱線は地上に横たわる二千メートルの巨躯を直撃した。

 地獄の溶岩でさえ焼けなかった白い装甲と肉が、藤林の究極の業火の前では蝋細工のように融解し、激しく燃え上がった。視界全てが紅蓮の炎に包まれ、巨鬼の骸はまたたく間に灰と化していく。


「……熱っ!……これが、八番隊隊長の本気……」


羅夢多が熱波に顔を歪めながら呟く。

 やがて炎が収まると、そこには広大な焦土と、完全に炭化した巨神の痕跡だけが残されていた。


「……ふぅ。流石に疲れたな」


藤林が肩で息をしながら、額の汗を拭う。


「……完璧です隊長。でも……」


モモが焦げたモニターを指差す。

 灰燼に帰した巨鬼の跡地。その中心部から、炎が届く直前に「何か」が地底へと逃げ延びた微かな反応があった。


「進化の種は、完全に絶たれたわけじゃないみたいね。……生き残った『何か』が、無間の底へ向かったわ」


第三十二話をお読みいただきありがとうございました!

巨鬼の捕食による爆発的な進化。窮地に陥った羅夢多たちを救ったのは、藤林隊長の究極忍術『恒星天墜八代業火』でした。 変異種の群れを蒸発させ、溶岩でも焼けなかった巨鬼の骸すら灰燼に帰す圧倒的な火力。 しかし、その業火からも生き延びた「何か」が深淵へと消えました。

次回、第三十三話。 お楽しみに!

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※AIとの共同執筆作品となります。


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