令奥義「鳴和鬼合戦:深淵の共鳴~釜」~
興味をもっていただきありがとうございます。
羅夢多はある人物のもとを訪れていました。
舞台は沖縄。二年前、第一線を退き静かな隠居生活を送る父・雷電。
かつての「最強」が伝授します。
初めて来た沖縄の風はどこまでも穏やかだった。
エメラルドグリーンの海を望む古びた家。その縁側で一人の男が潮風に目を細めていた。
「……随分と、凄まじい面構えになったな。羅夢多」
鈴木 雷電。
二年前に引退し、この地へ移住した伝説の忍だ。彼は、訪ねてきた羅夢多の顔に刻まれた無数の傷跡とその身から漏れ出す「魂脈」を静かに見つめていた。
「久しぶりだな親父!稽古をつけてくれ!」
「……早速始めるか……」
羅夢多は、欠けた直刀を差し出し、真っ直ぐに父を見据えた。
「今の俺じゃ新種に勝てない。強くなりたい!」
雷電はゆっくりと立ち上がると、庭にある巨大な黒曜石の岩の前に立った。
「……新種なんているのか……よく見ておけ。これができればお前に教えることはない」
雷電が岩に軽く掌を触れた。
次の瞬間、岩の表面には傷一つ付かず、ただ「キィィィィィィィィィッ」という鼓膜を劈くような高周波の音が響き渡った。
――刹那。
巨大な岩が、内側から爆ぜるようにして一瞬で細かい砂へと崩れ去った。
「これが……奥義『鳴釜』だ」
雷電は、その技術の核心を理論的に説き明かした。
鳴釜
爆発的な筋力(鬼火装)と魂脈から生じる電力を「振動」へと変換する。
一式『響震』
物体の分子には、それぞれ壊れやすい「固有振動数」がある。
鳴釜は、触れた瞬間に相手の物質分子の共振周波数を瞬時に合わせ、高周波の振動を叩き込む。内側の水分や内臓、細胞組織を直接捉える。
二式『鳴刃』
剣身を肉眼で捉えられない速度で高周波振動させる技。剣を高速振動させてあらゆるものを切断する。
「……よくわからん。早く教えてくれ!」
「難しかったか……お前なら、やれるはずだ」
それから一週間。
羅夢多は沖縄の海岸で、己の『鬼火装』を極限まで圧縮し超微細な振動へと変換する修練を繰り返した。
地獄で変質した羅夢多の魂脈は、皮肉にもこの「技」との相性が極めて良かった。
夕刻。羅夢多が剣を振るうと、大気が震え、空間そのものが波打つような音が響いた。
「……ついにできたか」
雷電は縁側に腰を下ろし背中を向けた。
「やっとできた!」
「死なない程度にかんばれよ」
羅夢多は父に深く一礼し岡山へむかった。
その手には新種の鬼にも届く死神の調べが宿っていた。
第二十一話をお読みいただきありがとうございました!
父・雷電による奥義『鳴釜』の伝授。
父から息子へ。最強の座は、この絶技と共に継承されました。
次回、第二十二話。お見逃しなく!
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※AIとの共同執筆作品となります。




