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令和鬼合戦:紅龍降臨~氷獄の門を鎖せ~

興味をもっていただきありがとうございます。

札幌を覆う絶望の吹雪を切り裂いたのは、龍でした。

そして地獄の門への突入に至ります。どうぞお楽しみください。


 札幌・大通公園の上空千メートル。そこは本来、雉翼衆の独壇場であるはずだが、今の札幌の空は「氷結地獄」から噴出する冷気により、鳥一羽羽ばたけぬ死の空域と化していた。

 その凍てついた成層圏のさらに上――大気圏外。真空の闇を紅蓮の輝きが切り裂いた。


「……顕現せよ」


 地上五百キロメートルの衛星軌道上に、藤林兆計が事前に配置していた土遁・剛土龍ごうどりゅう。藤林が地上で結んだ印に応じ全長百メートルに及ぶ「龍」が動き出す。

 これこそが、藤林だけが使える秘奥義――『天堕紅龍陣てんだこうりゅうじん』。

 龍は重力に従い、真っ逆さまに札幌へと墜落を開始した。大気圏突入の摩擦熱が龍の輪郭をさらに激しく燃え上がらせる。断熱圧縮によって白熱化した大気が衝撃波ソニックブームを生み出し、札幌の曇天を円形にぶち抜いた。


 「――来いッ!!」


 地上で迎え撃つ羅夢多が、その蒼白い『鬼火装』を最大出力で解放する。

紅蓮の龍は、氷結地獄の門の中、おそらく数千の青鬼が密集する地獄へと、一切の容赦なく突っ込んでいった。


 ドォォォォォォォォォン!!


 着弾の瞬間、窓ガラスが震動で砕け散った。龍の核に込められた超高密度の火遁エネルギーが放射状に爆発し、次々と門からあふれていた鬼が途切れた。門から漏れ出していた猛烈な冷気さえも、この一撃によって数秒間、完全に「焼き消された」。

 藤林が静かに降り立つ。


「……さて。道は作ったよ」


 藤林がそう呟くと同時に、地獄の門へと跳躍した。

 猿掌衆総大将、杉山 白梅すぎやま・はくばいが号令をかける。


「精鋭部隊、突入! 門を閉じるわよ!」


 精鋭部隊と呼ばれたのは、源 雲切 / 相田 謙心 / 戌亥 遼 / 北条 結衣 / 羅夢多(岡山犬牙衆・九番隊) / 藤林 兆計(岡山犬牙衆・八番隊隊長) / 杉山 白梅(猿掌衆総大将) / 響 ひびき・げん(大阪雉翼衆 一番隊隊長)


「閉じろおおぉぉ!」


白梅の叱咤に、魂脈の出力を最大まで上げた。


ギギイィィィィ


高さが十階建てのビル程もある過去最大級の地獄の門は八人の精鋭部隊で閉じることができた。


「行くぞ!藤林!!」

「土遁・ 剛土龍!神意掌握!!」


 藤林が放つ『土遁・剛土龍』、凍り付いた大地が裂け土でできた龍が姿を現す。そして『念動力・神意掌握』で龍を動かす。白梅の『空遁・大気牢閣』が外部からの冷気圧を弾き返す空気の壁を形成する。理が融合した「龍」は、青鬼の死骸を蹴散らし巨大な大門の内側を地獄の深淵へと猛然と突っ込んだ。


 一瞬で視界が消える。吹雪の音すら凍りつくような死の世界。響が猛烈なノイズの中から、はるか風下にある「天凧」を捉えた。大阪雉翼衆 一番隊隊長・響 ひびき・げん、千里眼と呼ばれるくらい感知が得意。地獄の調査を主に行っており長く続けたせいか、肌は透けるように白く、両目を閉じていることが多い。遠距離感知からの遠隔攻撃が得意としている。


「――南だ! 一時の方向!! 風下に向かって移動だ!!」

「了解! 振り落とされるんじゃないぞ!」


 龍は吹雪を切り裂きながら加速する。その先には百年間、全てを拒み続けた、広大な「氷結地獄」が待ち構えていた。


第十話をお読みいただきありがとうございました!

地獄を焼き払った『天堕紅龍陣』。最強の布陣が、ついに地獄の核心へと迫ります。

次回、第十一話。お楽しみに!

面白いと思っていただけましたら、ぜひ【評価】や【ブックマーク登録】をよろしくお願いいたします!

※AIとの共同執筆作品となります。


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