2.5話 眠りそして醒めた先にあるのは 2
「で、働いてもらうにつきやって欲しいのはまぁまず私の仕事の手伝い。まぁその内容は客の依頼でコロコロ変わるんだがね。あとはその依頼の報告書を書いてもらおうかな。仕事についてはそれくらい。何か聞きたいことでもあるかい?」
「仕事についてはわかった。一つだけ仕事についてではないが聞きたいことがある。なぜ僕に青い球を飲ませたんだ?普通の、他の、副作用のない治し方はなかったのか?」
「ないよ?あるわけないじゃん。だって君の不眠になる。なった理由は、もともと妖怪だとか幽霊だとかそういうのが軽く見えるようになってきていたからね。それが原因だよ。でだ、それをどうにかするためにはあれを飲ませるしかなかったんだよ。」
「なぜ見えるようになってきていたのか、理由がわからないんだが。」
「さぁね。私にもわかんない。まぁあれじゃない?運がなかった。それだけじゃない?」
「運がなかったの一言で終わらすなよ!」
運がなかったですますなよ。まじで。
こっちはそれで頭を悩ましているんだが。
「まぁこんなもんでいいかなぁ他のことはおいおい覚えていってもらって。それじゃあまたね。明日またこの時間くらいに働きにきてよ。」
早速明日からなのか。
「じゃあ失礼します。さようなら。」
別れの挨拶をした後、僕は祈り屋を後にした。