女神のダダダ その1
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ここは創造主がおられる御殿。本日も晴天で、空気が澄み切っていた。
「よし魔神と戦うのはやめよう」
いきなり、わが主がそんなことを言いやが、・・・否、言われました。
「いきなりですね」
ふざけんなという言葉を飲み込んで、私の生みの親であり、世界の創造主に対していった。
「だって、我がどんなに頑張っても、我の世界はあやつら、異界の神、魔神共に侵略されている」
「やつらの魔法はおそろしいものですが、今までなんとかやっているのでは」
魔神たちは魔王を世界に召喚する。そして、異世界に来た魔王たちは魔法を異世界に持ち込んでくる。
そして、そのたびに魔法が世界に定着し、ジョジョに世界を侵食している。
彼らの魔法は厄介なことに魔術もしくは呪術として、再現できてしまう。つまり、魔王が来ることによって、新たな魔術、呪術が生まれてしまうのだ。
それは世界の法則が変わってしまうを意味してしまう。
魔神が生み出す思わぬ副産物ともいえる。その副産物がどうしようもないほど、世界で暴れているのだ。
それは魔王という直截な脅威よりも、さらなる脅威となっていることが多かった。
「もう、遅いところが多いではないか。我は疲れた~。付き合ってられん」
「そんなことを言いましても・・・」
「ふん、貴様は中間職として、上からの命令を下に流せばいいだけと、簡単なことをしているだけのようだが」
「いい手駒が手に入りましたからね」
神の薬師とその子孫がなかなかに役に立つ者たちだ。彼を取り上げた私の献眼も中々でしたね。
「・・・・・・」
「すっごいやな目で見られているのですが・・・」
「まあ、あ奴のおかげで、初めて魔神を倒すことができたのだがな」
「すばらしいじゃないですか」
「それ以来、何体も来たからな。何体ほど来たか覚えているか」
「10は来ているんじゃないですか?」
「そうなんじゃ。そのたびにあの手この手でわれの世界を汚しおって・・・」
「修正します。やはり、‘魔法の根源を絶つ剣’を作りますか?」
「すでにあるのだろ。それの使い手はどこにいる?」
「ダークエルフの王が持っています。かの者は魔神よりなので、我々の言うことを聞くとは思えないのですが・・・」
「つかえんのう」
「回収させましょうか?」
「いや、わしは奴らと戦わぬと決めた。降りかかる火の粉は払うがな」
「それは今までのスタンスと変わらないのでは?」
「うっさい、四季で姿が変わる男が・・・」
「これは仕方ないことですよ。春は子供、夏は青年、秋は中年、冬は老年ですから。これは永遠の時を過ごすためのペナルティってやつです」
「とんちきな、性質を持ってんなお前」
「精霊王ってのはそういうもんですよ」
箸休めに
『魔法使いの弟子』の妖精王を参考にしてますが、作者的にはウォーハンマーのウッドエルフの王が同様の性質を持っています。あっちは活きのいい男性を生贄を求めていますが・・・
基本的にはこの世界は種族的特徴等はウォーハンマーを参考にしています。
ただ、ウッドエルフは種族としては存在しません。ただ、精霊王をあがめているエルフをウッドエルフと言っています。精霊王は精霊の森に棲んでいるので・・・
ちなみにハイエルフはハイランド(グレートブリテンと作者が心の中で読んでいる)島に住んでいるエルフ。
ダークエルフはそのハイランド島から宗教上の理由等で追い出された人々です。ダークエルフの目的は最終的にこの島を取り戻すことです。
エルフが種族として存在しているのは、この二つだけです。後のエルフは放浪しているエルフです。抜けエルフなどともいわれています。
ちなみにダークエルフは黒人のような褐色ではありません。性質というか性格がダークです。狡猾、残虐、暴虐などが美徳ですらあります。そういう神を信仰しています。
正に闇ですね。ダークエルフなだけに・・・
ウォーハンマー フィギアゲームはデスという勢力が世界を支配した、『エイジ オブ シグマー』となっているので、この設定は今では死に設定になっています。
「というか、あんたの方がひどいだろ」
「われはひどくないぞ」
そういって、わが主は胸を張った。
説明がくどいような気がするが、気にしない