王竜参上
物語は・・・
僕たちは冒険者だ。僕らは‘せきりゅう’を倒すために準備のため、時間をつぶし・・・否、時間をかけていたら、気が付いたら一週間も経ってしまった。
だが、僕たちの依頼を達成したという話はない。つまりは僕らの依頼は継続中ということだ。
そうだろ。
やはり時間をかけたおかげで僕らの装備は最高のものになっている。
これさえあれば、‘ぼくら’なら、レッドドラゴンごとき、何匹効用とも負け話はしない。
さあ、いくぞ。
あれ、なんで町を出たところにドラゴンが、ぼくらのシナリオにはない黒い肌の竜。ブラックドラゴン?
違うこれは・・・魔神が異界から呼び出した魔王に対抗するために神が、生み出した地上最強のドラゴン。
その鱗とって、すべてのものは泥に等しく、その息吹はすべてを溶かし、その筋力はすべてを弾き飛ばす力があるといわれている。
王竜。
なんで、これがいる?
その口が開き、虹色のエネルギーが集まっていく、これが王竜の息吹というやつらしい。
「受けろ、神(導入シナリオでさんざん待たされたGM)の意思だ!」
世の中とはなんと理不尽なのだろう。これが異世界というやつなんだろう。
虹色の光に包まれながら、僕らの初めての冒険はこうして終わりを告げた。
物語は何も始まっていない