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授業はダンジョンの中で  作者: 片栗粉
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冒険とは、一体なんなのか?

初めまして、片栗粉と申します。

初投稿です。読者の皆様が期待しているような作品は書けないと思いますが、少しでも期待に添えられるような作品が書けるように精進していきたいと思います。

 





 冒険とは、一体何なのだろうか。


 ダンジョンへ潜って、モンスターを狩ることだろうか、


それとも、数々のクエストやミッションをこなすことだろうか、


もし、あなたが冒険とは何か?と聞かれたらなんと答える?

 

もし、俺がそう聞かれたら答えは…知らん

 

そう、知らないのだ。だから、俺は知りたい冒険とは、一体何なのかを



 ーーーーーーーーーーーーーーーー

「はぁ、眠い…」


 俺は今日からとある育成学校へ通う。何の育成学校かというと、冒険者だ。"冒険者育成学校"通称冒成と呼ばれるこの学校は、冒険者を目指す16歳以上の少年少女が様々な場所からここ、サノーヴァに集まる。

 

サノーヴァは、王都セクトリアからずっと南に行った場所にある、この国で一番小さい都だ。

 

なぜ王都ではなく、南のサノーヴァにこの学校があるかというと、


「おい、また扉の外(アウトゲート)に新しいモンスターが出たらしいぞ」


「あぁ、聞いた聞いた。今度はヤギのモンスターだろ?しかも、ランクSの」


「ただでさえここは冒険者が少ないのに、こうポンポンと新しいランクSのモンスターが出てくると、ちょっと怖いよなぁ」


「そうだなぁ、まぁ、モンスターが扉の外(アウトゲート)から出てくることはないだろ」


「よく考えりゃそうだな、ガハハハッ!」


今俺の座っているベンチの隣のベンチで話していた男の話であったように、このサノーヴァには、冒険者が少ない。


その理由は、このサノーヴァの大人たちは、皆王都やその他の都に行ってしまうからだ。

先ほどの男の話であったように最近ランクSのモンスターの新規出現が多発している。


モンスターには、6つの階級があって、一番低い階級はランクEで、武器があれば倒せるようなモンスターがほとんどだ。あとは、D、C、B、A、Sの順にさまざまなモンスターが扉の外(アウトゲート)に存在する。


ゲートとは、こちらの街とダンジョンを繋ぐ門のことで、この門をくぐるとダンジョンへと繋がる道に出ることが出来る。


おっと、そろそろ行かないと、入学初日から遅刻して目立ちたくないからな。


俺はベンチから立ち上がり、学校への道を歩き始めた。





ふぅ、ようやく着いた…


俺は15分ほど歩き続け 、ようやく学校へたどり着いた。


俺は目の前の校舎を見上げた。

見上げた先には、城を彷彿させるような建物が広がっていた。しかし、毎年百を超える人数が入学してくるにしては少し小さいような気がするが…


気にしていても仕方がない、行くか、


俺は校門をくぐり、校舎の中に入ろうとした。


すると、扉の前で立ち尽くして、なにかをぶつぶつと言っている人がいた。


「わたし…いや、僕は大丈夫、必ず、見つけて見せる…」


何を言っているかよくわからなかったが、心配なので、声をかけることにした。


「あの…大丈夫ですか?」


すると相手は体をビクッ!とさせて


「ひゃ、ひゃいっっ!わた、ぼ、僕に何か御よuでjpkPjw」


一体何て言っているんだ??


「いや、さっきからずっと何かぶつぶつ言ってたからその、大丈夫かと。」


くそ、自分でも何を言ってるのかわからない。16歳になってもこの会話能力か…


「すみません、入学式前で少し緊張してしまって…」


相手はこちらに向き直っていった。


顔を見て改めて思ったが、この人、男、女、どっちだ??


薄紅色の長い髪は束ねてポニーテールにしてあり、ピンク色唇、透き通った赤い瞳、おそらく女子であろうか、


ん?そんなことよりさっき入学式って…


「入学式ってことは、お前も新入生か?」


俺はいきなりタメ口で聞いてしまった。これで上級生とかだったらボコられるだろうか。


と、心配していると、目の前の人はにっこりと笑って、


「うん、そうだよ!も、ってことは君もかい?」


「あぁ、そうだ…」


と、俺が言い終わる前にパッ!と俺の目の前に移動してきた。そして、俺の手を握り、


「そうなんだね!あ、僕はタクト・フォン・アメリール、よろしくね!君の名前は?」


「俺は…アルト・アルファスだ。」


俺は差し伸べられた手を握った。

握手なんていつ以来だろうか。と、考えていると俺は聞きたかったことを思い出した


「なぁ、一つ聞いてもいいか?」


「うん!なぁに?」


「アメリールは、男、女、どっちだ?」


するとアメリールは笑って、

「はは、僕は男だよ、アルファスさん。それと、僕のことはタクトって呼んでよ。」


そうか、やはり男か…


「ありがとう、タクト。俺は…そうだな、任せるよ」


「じゃあ、アルトって呼ぶね」


「ああ。」


「あ、もうすぐ入学式始まる!行こう!アルト!」


タクトは腕につけた魔刻計と呼ばれる魔力で動く時計を見ていった


その魔刻計を見て、俺は思った。

(あの魔刻計、王都製のものだな、それも、かなり高価なやつ…)と、そんなことを考えていると、


「おーい!アルトー!置いてくよー!」

と、すでに扉の前にいるタクトに呼びかけられた。」


「あぁ、今行く。」

俺は短く返事をし、タクトの元へと駆けた。


校舎に入り、入学式の会場となっている講堂を目指して歩いていた。

俺は、こんなことを考えていた。


割といいスタートを切れそうだな。

友達と呼べる存在もできた。

あとは、普通に授業をこなし、そして、目的のために動くだけだ。

それまでは、無駄に目立たないようにしなくては、いや、しなければ、いけない。もしここにも奴らの刺客がいたら…

いや、今はそんなこと考えないで置こう。まぁ、学校なんて普通に授業聞いてれば、なんとかなるだろう。


そんなことを考えていた。しかし、俺はこの学校を舐めていた。俺を待ち受けていたのは予想の一歩も二歩も上を行ったものだった。


いかがでしたでしょうか。


少しでも面白い、続きが読みたい。


と思っていただけたら嬉しいです


評価などもしていただけたら幸いです

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