ベトナム料理は何でも美味しい!
未だに中華街の同じホテルに滞在している。ベトナムのテレビには24時間スポーツ中継をしているチャンネルがあり、今日はテニスのフェデラーの試合をやっている。することもないのでボーっと観ていると、これがなかなかに面白い。朝ごはんに用意していたフランスパンとぶどうも美味しく、優雅な朝である。
しかし、優雅な朝は一瞬にして崩れ去ってしまうのものなのである。ホテルのおばちゃんが私の部屋にズカズカと乗り込んできたのだ。何を言ってるかあまり分からなかったが、掃除をしたいから出かけてこいと。どの国でもおばちゃんには敵わない。
しぶしぶ散歩をしている。晴れていて少し暑いが、風もあり過ごしやすい陽気だ。カラオケとカフェがやたらと目に付く。早めのお昼としてフォー。お店によって味付けも異なり、毎回違うお店に入ってみている。私が好きなのは大きいお肉が入っているのが好きだ。味付けも濃いめで日本のラーメンに近い感じのものが特に好きだ。どのお店にもテーブルの上にはボウルに大量の草が盛られている。最初は何か分からなく、お店の人にこの草は何?と確認してみると、お口直しとして食事中に摘んで食べるようだ。ちなみにタダで食べ放題だ。味はミント系、美味しくはないがまずくもないので、ベトナムにいる間はよくムシャムシャ食べていた。
日本に帰って数年後に流行り始めたパクチーがこの草であった。流行るほど美味しいかは分からない。
ハノイ周辺を散策する時はバスでの移動が多い。その道中、例えばバス停やバス車内でも若い女性に道案内をしてもらったり、名前を聞かれることが多かった。この時はなぜか分からなかったし、ベトナムの女性はただただ優しい人が多いんだなくらいにしか思っていなかった。ホーチミンでその理由が判明したのだった。