タワーディフェンスの最弱指揮官
人類最後の住処『バベル』へと迫り来る敵を防衛戦にて殲滅する守護者〈ガーディアン〉。
守護者としての価値は、魔導〈マナ〉と呼称される力の源で判断される。
魔導を一切持たない少年、ランド・バークレイは肉壁と同程度の盾役〈タンク〉に任命される。
そして迎えた初任務、上手くいっていたと思われた『ガイアウルフ』の殲滅戦で、仲間の少女が命を落としてしまう。
それは決してランドの責任ではない。しかし、現場の『指揮官』が下した、「無慈悲な命令」がなければ救えたかもしれない少女の命。
「犠牲は当然である」という守護者の常識を覆すべく、ランドは二年後、十七歳の若さで指揮官となった。
魔導を持たない、役立たずの指揮官。だが、ランドは無力だからこそ「犠牲のない迎撃戦」を常に模索し、少しづつ周囲の理解を得ていくことになる。
だが時には苦渋の決断を迫られるのが指揮官の役目。
来たる『災厄獣』を目の前にした時、ランド・バークレイは親友に問う:
「ーーー、ここで僕と一緒に、死んでもいいかい?」
巨塔『バベル』での防衛戦。残酷なタワーディフェンスの世界で、最弱の指揮官ランド・バークレイは守護者をも守れる本物のガーディアンへと成長を遂げていく。
守護者としての価値は、魔導〈マナ〉と呼称される力の源で判断される。
魔導を一切持たない少年、ランド・バークレイは肉壁と同程度の盾役〈タンク〉に任命される。
そして迎えた初任務、上手くいっていたと思われた『ガイアウルフ』の殲滅戦で、仲間の少女が命を落としてしまう。
それは決してランドの責任ではない。しかし、現場の『指揮官』が下した、「無慈悲な命令」がなければ救えたかもしれない少女の命。
「犠牲は当然である」という守護者の常識を覆すべく、ランドは二年後、十七歳の若さで指揮官となった。
魔導を持たない、役立たずの指揮官。だが、ランドは無力だからこそ「犠牲のない迎撃戦」を常に模索し、少しづつ周囲の理解を得ていくことになる。
だが時には苦渋の決断を迫られるのが指揮官の役目。
来たる『災厄獣』を目の前にした時、ランド・バークレイは親友に問う:
「ーーー、ここで僕と一緒に、死んでもいいかい?」
巨塔『バベル』での防衛戦。残酷なタワーディフェンスの世界で、最弱の指揮官ランド・バークレイは守護者をも守れる本物のガーディアンへと成長を遂げていく。
プロローグ:悪夢
2020/02/01 13:55
(改)