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第1話 人の心を掴むもの

今回も短いです

「どうですか?魔物や魔法を見た感想は?異世界の方は驚きを隠せないと聞きましたけど」

「魔物?それに魔法だと?」


魔物ってあのゲームとかで出てくるあれか?魔法も含めて否定したいがこの目で見てしまったから否定しにくい。


「はい、まず魔物とは人とは異なる魔力を持つ生物の事です。基本的に人種以外の生物を指しますね。野生の物は人を襲いますが、ちゃんと教育すれば味方にもなりますよ」


まあ、動物見たいなイメージか?なんなんだよ此処は。話を聞く限りは本当に違う世界に来てしまった様だな。


「やはり異世界の方なのですね!初めて見ました!しかもその様子だと昨日辺りにこの世界に来た所でしょうか」

「分からない。少なくとも俺の知っている世界では無さそうだな」


こんなの見せられたら取り敢えず認めるしかないか。異世界に来た事を否定しようとすれば出来なくはないが、納得する部分の方が多い気がするしな。


「では先ずはギルドに行くと良いかも知れません。彼処なら異世界の方でも身分を証明出来ますしね」

「そう、か。此処の地理は全く無いんだが道を教えてくれるか?」

「良いですよ。でもその前に朝食にしませんか?いえ、出来れば作って下さいませんか?」



「こんな美味しい料理は久しぶりです!ありがとうございます!」


俺はキッチンの様な部屋で料理の後片付けをしていた。

どうやらこの家は二階建てのようでかなり大きな家な様だ。俺は二階の一室に寝かせて貰っていたらしい。


いやーしかし、最初このキッチンを見た時はぞっとした。何やら調理された後の様な紫色の謎の物体(料理と認めたくない)が所々に付いていた。


「な、なんなんだこれは……」

「実は私、最近1人此処で暮らし始めたのですが料理が凄く苦手なんですよ。それで何時もこんなのばっかり出来ちゃうんですよ。他の家事は出来るのですけどね」


ど、どうやったらこんな紫の謎の物体Aが料理としてうみだせるんだ!?もう料理が下手とかそんな次元じゃないぞ!?


「それで何とか食べる物で生活して来たのですが……」


あ、あれを食べたのか?先ず俺は口に入れるのもごめんだからな!


「分かった、取り敢えず俺が作ってみるから待っててくれ」

「はい!お願いいたします!」


で、先ずこんな状態のキッチンでは料理したく無いので少し時間を掛けて掃除をする。

比較的マシになった所で俺のいた世界での冷蔵庫の様なものを確認すると卵よ様な物などが有った。そこで味見をすると俺の知っている物と殆ど同じ味だった。

そこで、オムレツを作ってみたのである(火力はなんかスイッチの様な物があり、コンロの様に火力調整が出来た)。


で、先にライナさんに食べさせた反応がこれだ。


「そうか、良かったな」


俺は自慢じゃないが、これでも料理は出来る方である。ま、オムレツぐらい比較的誰でも作れそうではあるがな。

後、ラメアさんはあの謎の物体A(やっぱり料理と認めなたくない)は食べていた訳ではなく、常時しているパンなどを食べていた様だ。


「フウヤさん、ギルドに行った後に行き場が無かったら暫く此処に住みませんか?」

「いいんですか!」

「はい!条件として材料は用意するので、朝昼晩の三食作ってもらいますけどね」


しかしこの人色々大丈夫か?家の前に倒れてた男を家に入れて、その上食事を要求するとはいえ同居を許しているが。

俺が悪い奴じゃ無かったから良かったけどな。

まぁ、俺が信用を裏切らない様にすれば大丈夫だよな。


「そんなんで良ければ良いですよ。それではこれからよろしくって事で」

「此方こそ宜しくお願いします!」


こうして俺は異世界で住む場所が決まったのだった。

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