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奇縁巡りてハジメに戻らん  作者: 樋口イチオー
4/5

運命は唐突に?若しくは完全確定の運命 その4

 20分後、オレは一階のテーブルにへばっていた・・・。


「あれ~?ないな~・・・。確かにここら辺に・・・」



俺の置かれた状況、食べる物が無い・・・。

これは深刻な状況である。

もしかしたら、このまま餓死するのかもしれない…。

しかし・・・、死神というのは何も食べないのか・・・?


「オレにくれた水とパンは・・・」

「そんなのとっくに食べたに決まってるじゃん・・・・仕方ないわね・・・かくなる上は・・・」


彼女がおもむろに取り出したのは何かのチラシと携帯。


「もしもし?・・・あ、トリプルチーズチキンピザ1つ・・・・。えー・・・と、あとは~・・・・・」


彼女は突然、宅配ピザを頼んだ。

以前・・・俺も好奇心に負けて頼んだことが有るが・・・・問題点が一つ。


「・・・え?40分?分かりました。ハイ、では宜しくお願いします」


短い沈黙が流れた。


「ま、まだもつわよね?え?なんか顔色悪いけど・・・まさか死んじゃったりしないよね? ね!!?」


40分か・・・。やたらに時間が掛かるのは相変わらずのようだ・・・・。

あぁ、オレ、こんな場所で、こんな意味わからない事で死ぬのか・・・。そう考えると、何だかあらゆる事が無意味に思えて、体から力が抜け・・・・


「あ!?ちょっと待って!しっかりしてよ!!」


グラグラ身体を揺さぶられているようだが、感覚が殆どない・・・。

そして意識が闇に、視界が狭まって・・・・

そして・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  ***


俺は夢を見た


一面の白い大地。灰色の空

 

 天と地の境のない世界に少女が一人。

少女は空を見上げていた。


美しく、静かな景色だ・・・まるで詩の一節のようだ・・・と、俺は思った。

しかし、やがてこちらに気付き、白い少女はこちらへ手招きした。

俺は・・・いや、ボクは・・・?


 *****

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