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第三十四話 キミに幸あれ!

やってきました!

最終話ですよ!最終話!

自分よく頑張った(泣)


最終話ですが、実はもう一話話が続いているのです(^O^)

最後までお付き合い宜しくお願いいたします♪♪




出発日...。

羽田空港には沙紀を始め、夏樹や鏡、静などみんなが来ていた。


愁が旅立つ日。

一年間会えないんですね―――


沙紀はずっと泣いていた。

本当は離れたくないんです。

ずっとずっとずっとずっとずっと愁さんと笑い合いたい。


でも、

私は笑った。

なんで?なんで笑えるのか?


それは、愁さんが大好きだから

愁さんが大好きだから、笑って送り出すんです。


だって絶対帰ってきますから。

愁さんは帰ってきます。


それまで、待つんです。


「ふふ」

「?沙紀どうかした?」

「いえ」


あなたを待つんです。


「俺、いつかお前を描くから」

「私を?」


大切なあなたを。


「ああ。帰ってくるまで待っててくれるよな?沙紀」

「はい!勿論です!」


沙紀の笑顔に愁は笑った。


「じゃあ皆さん愁さんにメッセージをしましょうか!」

「じゃあ僕からぁ―♪」


夏樹がにっこり笑った。

一瞬で表情が変わった。


「愁くん、行ってらっしゃい。まぁ一年間だし…愁くんのことだし…大丈夫だと思うけど、浮気はだめだよ?」

「…しねえよ」

「したらの場合、鏡くん以上に虐めるからね?」


ゾクッと鳥肌がたった。

怖い。怖いです夏樹くん…。


「次は俺か」


鏡さんが笑った。

すると愁さんは鏡さんの笑顔が気に入らなかったのか、無視して私を抱きしめた。

へ…?


「お前ウザい」

「酷くない?!ねえ俺の扱いだけ酷くない?!」

「はぁ…何?」

「う…うわぁぁっ!!愁の意地悪ぅぅっっ!いいもんいいもん…」


鏡さんはなきべそをかきはじめた。

あ…それがメッセージ…ですか

私は抱きしめられたまま苦笑いをして静さんを見た。

静さんは…あれ?


「静さん?!」

「?静?!何その髪?!」


目の前には髪の毛をバッサリと切って男服を着た静さん…が?


「あ―――...イメチェン?」

「変わりすぎだろ!!」

「今まで気付かなかった僕たちも結構スゴいよね…」


それは…

そうですね(笑)

静さんはとってもカッコイい静さんになっていました。

似合ってますよ?


「まぁそれは置いとくけど、愁?夏樹の言うとおり、浮気しないでよね〜。まぁしたらしたで私がさーちゃんのこと頂かせて貰うけどねえ〜」

「なっ?!!!」

「静さん?!////」


おほほ〜と笑う静さん。

絶対これは本気だと思います。

え?

だって目がマジですから。


「………分かったよ…」

「よし!行ってらっしゃい♪」

「じゃああたしかな?」


今度は真子さんです。

あの…愁さんそろそろ離してくれませんかねえ…?

恥ずかしくなってきたんですが


しかし愁さんはそんなことはお構いなしに抱きしめている。

はぁ…


「元気でね、愁」

「ああ」

「私は、ちゃんと愁のこと好きだったからね!!」

「……ぁあ」

「沙紀ちゃんの彼氏なんだからちゃんとしなさいよね」


真子さん………(汗)

しっかりしてるなぁ…

と、頷いてしまった。


実は彼氏と言う響きに結構な照れを…いえ照れていました。

………ェヘ。


「あ―!間に合ったぁ!よ!」

「げ…菜川…」


菜川光一…。

呼んだつもりはないのに…

この人には色々とあったなぁ…なんて…あ、ムカついてきた。

私は未だに愁さんの腕の中で唸り続けていた。


「色々と悪かったな!猪垣」

「……キライ」

「ははは。まぁ嫌いでいいけどな。悪いのは俺だからな…」


菜川光一は一瞬悲しそうな顔をさせて笑った。

でも、ありがとうございました

ウザいあなたがいてくれたせいで…いや、あなたのせいで変な毎日を過ごしてしまいましたよ


ええ。ウザかったです。

私がこんなにキレたのは久しぶりって感じでしたよ。


「じゃあ俺からも一言な!」

「いらね―...」

「沙紀に会わせてくれてありがとな。大切なもの気付かせてくれたんだ」


…………菜川光一らしくない。

私は不思議そうに菜川光一を見上げた。ニヤリと笑った。

げ…


「まぁ…キスのことは忘れないからなぁ〜〜〜」

「き………………」

「キスぅぅっっ?!」

「わ―――――っ!!!!!な、な、なんでもないですよ!!!」


菜川光一めえええ!!!

このタコ!!(キャラブチ壊れ)

………キスは、いいんです。

あれは不可抗力というか…。

……………………。


「とにかく…元気でな」

「はいはい」

「じゃあ最後に沙紀だな」

「………」

「沙紀?」


愁さんは腕の中にいる私の顔を覗き込んで笑った。

無理ですよ…。

顔を上げるなんて…。

だって…


「…泣いてるのか?」


なんだか感無量っていう感じで泣かないつもりが涙が流れてしまうんです。

寂しいと頑張れが混ざって…。


「…しゅ…愁さん?」

「ん〜?」

「頑張って…下さい…ね?」

「ん♪」

「それと…」


それと。

それと私は

私は愁さんのこと


「…ッ誰よりも大好きです!」


愁さんをぎゅっと抱きしめた。

大好き!大好きです!

待ってますよ!


「ありがとう…沙紀」

「はい!」

「あ、なんかムカついたから俺も一つしていいか?」

「はい?」


愁さんは菜川光一並みにニヤリと笑った後私を見つめた。

へ?


私がきょとんとしていると、愁さんは私の唇に唇を重ねてきた。

…………………。

…………………へ?


「………」

「じゃあな」

「………」


放心状態の私の頭を撫でてエスカレーターを降りていく。

………愁…さん?


あの…

その…


「それで去っていくなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」


私の叫びを聞いた愁さんは笑って手を振っていた。


愁さんが見えなくなってから急に私は力が抜けたように地面に座り込んだ。


「さーちゃん?大丈夫?」

「大丈夫です…」

「気ぃ抜けた?」

「はい…」

「ねえこの言葉知ってる?沙紀」


真子さんと夏樹くんが笑いながら私に聞いてきた。

え?


「『キミに幸あれ!』って言葉。きっとね幸せは見えてくるよ♪それまで愁のこと待とうよ!」


「ッ……………はい!!!」


私は愁さんのおかげで幸せでしたよ…。だから一年ぐらいへっちゃらです!!


大丈夫!

私には皆さんがいる!

笑いあえる仲間がいる!


そして大好きな人もいる!

幸せをありがとうございます!



行ってらっしゃい!!!







☆一年後☆



「ふぅわぁぁぁっ」


テスト明けで眠いです…

大きな口を開けて欠伸をした。


「ずいぶんと眠そうだな(笑)」


その声を聞いて、私は笑顔で振り返った。




お帰りなさいっ愁さん!!!!




世界中の皆さんへ!

キミに幸あれ!!





いかがでしたか?

気に入らない点、好きなキャラがいたら是非感想下さい☆


もう一話続きますよ☆

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