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第二十八話 お祭り編 後編

お久しぶりです♪

これからは三日置きぐらいに更新したいなぁ…なんて思っております。

夜中の12時です。今度は。


楽しみに?している方、ありがとうございます♪♪♪





ごめんなさいッッ!!!


と謝った私に夏樹くんたちは唖然とした後爆笑していました。

な、なんで笑うんですか?!


私は頬を膨らました。

う―――...


だって喧嘩の理由って私なんですよね…?それなら…

私がいけないんじゃないですか


「沙紀ちゃんのせいじゃないよ♪どうせあいつが意地張ってるだけだし。あ、やべ良いこと思いついたんだけど!」

「良いこと…ですか?」


夏樹くんが笑いながら私に一歩一歩近付いてきた。

な、ななな何ですか?


すると夏樹くんは私の耳元にぼそりと呟いた。へ?

ちょ…ちょっと待って下さいよ

私は良くないです!


「何何―?」

「あのね、どうせなら沙紀ちゃんを餌にして愁を釣ろうかと」

「??」


真子さんは理解してません。

あのですね…つまりは…


『沙紀ちゃんが迷子になったフリをしてその辺を彷徨く。それで僕が愁に連絡して…あ、仲直りしようっていうね。で、多分来るだろうから、沙紀ちゃんがいなくなったっていう事を言う。

そしたら探しにいくでしょ。

もし行かなかったら少し脅してみるからね―♪♪♪』


と言う事なんです。

私は…ミミズじゃありませんッ

(↑そこかい)

静さんは話を理解したらしく

「良いんじゃない?」と言った。

え゛ぇ………。


「じゃあ…行っておいで」

「……ハイ」

「嫌?」

「……ハイ」

「まぁね…あいつは静にヤキモチ妬いてるだけだし」


ヤキモチ妬いてる....?

愁さんが…静さんに?


「え?何でですか?」

『……(超天然…)』


何でですかぁぁぁぁっ?!

ちょっと教えて下さいよ!


「まぁ…早く行け」

「真子さんまでッ…(泣)」


結局行きました。

はぁ…つまらないなぁ…

………愁さん....


『沙紀…………

……………別れよう』


ズキンッ

胸が痛い...。


『お前には静が合ってる』


ズキンッ

思い出したくないのに…


もう…止めて…

これ以上苦しめないで…


「沙紀?」


ハッとした。

この声は…


「もしかして泣いてる?」


―――菜川光一...

と、女の方。おぉ…美人ですね


って…私泣いてました?!

えぇ…気付きませんよ?!


浴衣の袖で拭いてみた。

少し染みがあった。本当だぁ

泣いてる...


「どうかしたの?」

「べ…別に大丈夫っ…」

「ふぅん…」


一番見られたくないのにぃ

この人にはッッ!!

バカぁぁぁぁっ!!


「大丈夫?怪我でもしたの?」


美人さんに話しかけられた。

い、いいえ…

ところで…どなた様で…


「私はこの子の母親です☆」

「は、はぁ…ん?ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!」


嘘ぉぉ?!

こんな綺麗で優しい方がこの意地悪で悪代官の菜川光一のおかーさま?!

どんな遺伝子ですかぁ?!


「この子可愛いわね」

「だろ―。俺の婚約者だよ」

「あ―この子なのぉ?OKよ。

この子なら許すわ♪」

「マジ?!」


…………あのう。

勝手にお話を進ませないようにして頂きたいのですが。

婚約者でも何でもいいですが!私はあなたが嫌いです!


「じゃあまたね」

「も―来ないで下さい…」


嵐が去った...。

私は小さく溜め息をついた。

はぁ…


時間はどんどん過ぎてゆく。

私は眠気に負けてベンチで深い眠りについてしまった。

もっと寝とけば良かったで…す.......。




―――


トゥルルルルッ


「あ?着信……夏樹……」


プッ


「もしもし…」

『あっ愁くん?あのさ―…仲直りしよう?だめ?』

「仲直り…スル...」


夏樹とは仲直りしたかった。

俺も謝りたかったからだ。

ごめんって。


『じゃあ今からお祭り場の大きな杉の木の下に来てね』

「分かった」

『沙紀ちゃんもいるからね』


俺は簡単に私服を着て外に出た

今日はいい天気だ。

そういえば今日祭りの日だったんだな。すっかり忘れてた。


仲直りしよう。

そう言い出せなかった。

はぁ...何か疲れた…




「あ、来た。みんなイイ?」

『任せて』


お、夏樹いたな。

真子と…静…………?

あれ?沙紀は...?


「愁くん、ごめんね?」

「俺も…ごめんな」

「仲直りしようねぇ♪」

「ところで沙紀は…」


いるって言ってたよな...。

どこに行ったんだ?


「あれぇ…本当だ!ねえ二人知らない?どうしたんだろう」

「分かんない…」

「もしかして迷子かな…」

「それは無いだろ…」

「でも…沙紀ちゃん可愛いから変な男に襲われてたら…」


そ…それは…(汗)

あり得るな…(←心配性)

沙紀は可愛いから...

って俺何を考えてんだ?!

//////


「俺、捜してくる!」

『行ってらっしゃ―い♪』


「行ったね」

「行った行った☆」

「さて、静?良いの?」

「私はさーちゃんが幸せなら良いの。ほら好きな子には幸せになって欲しいのよ」


俺は静がカッコ良く見えた。

ちゃんと…一人の男として。

"好きな子には幸せになって欲しいの"。

それが本心なんだね。


幸せになって欲しいのよ

さーちゃん。




「沙紀!沙紀!いるかっ?」


見当たらねー....

どこいんだよ。ったく…。


すると声がした。


「ね―この子可愛くね?」

「寝てるし!」

「超襲いたくなるな」


………ま さ か...

絶対そんな気がする…

寝そうだし…

可愛いし…


俺は走り出していた。

ベンチに無防備に寝ている。

浴衣だ…////

って俺何照れてんだよ!!


「キスしよ―かなぁ―」

「あはは♪いいかも」


良くねえ!!!(怒)

沙紀にキスしていいのは俺様だけだぁぁぁぁっ!!


「すいません、コイツ俺のなんですけど。離して下さい」

「あ?なんだよ彼氏付きかよ」


そう言って男三人組は去っていきベンチにはまだ幸せそうに爆睡している沙紀が残った。

今日何か違うな...///

化粧でもしてんのかな。

綺麗だ...


「ん……しゅ―さん…」

「ん?」

「……嫌いに…なら…ないで」

「ああ…」

「…別れたく…ないよ…」


コイツ…。

ごめんな。傷つけて。

俺も別れたくないよ。

だから…


「沙紀…」


目にかかっていた前髪をどかしてそっとおでこにキスをした。

そうしたら沙紀が起きた。


「ん…あれ…」


こっちみた。

あ、固まってる。


「しゅ…愁さん?!」

「おはよ」

「おはようございます…?」


理解してないみたいだな。

あ―...寝てたしな。

もう夜だぞ。


「あのさ、俺さ…」

「愁さん好きです!!!」

「は?」

「だから…だから…別れるなんて…言わないで下さいっ」


あ、泣き出した。

おいっ…泣くなよ…

俺は沙紀を抱きしめていた。


「二度と言わねえよ…誓う…沙紀を…一生離さねえ…」


そう言って俺は、



沙紀に、



初めてキスをした。



「…………」

「沙紀?」

「き、き、ききき…キス…////」

「嫌だった?」


少し意地悪をしてみた。

無論、沙紀は真っ赤になって俺の腕を叩いていた。

痛いから(笑)


「い、嫌じゃナイ...」


可愛い―――♪

なんだよコイツ可愛い!!

もう一回ぎゅうってした。

(↑キャラついに壊れた)


「愁さぁ―ん...くるひ...」

「あぁわりい」


苦しかったのか沙紀は肩で息をしていた。面白―――♪


「じゃあまだ時間あるから回ろっか?何か食べたいだろ」

「あ、はいっ」


手をしっかり握った。

もう離さねえ。絶対に。


「わたあめっ」

「わたあめ?買うか」

「やったぁ」


俺はわたあめを沙紀に買って渡した。沙紀はすぐに食べて嬉しそうに笑った。


「はいっ愁さん」

「え?」


わたあめがこっちみてる。

食べていい訳?


パクッ


「甘………」

「愁さん甘いのだめでした?」

「ん―...美味しいよ」


俺が言うと笑った。

甘いけど…イケるな。


「じゃあ…あれやりませんか」

「射的?」


沙紀が次に言ったのは射的だった。コイツ撃てるのかよ。

という目で見ていたら沙紀に怒られた。何で?!


「私銃とかは得意なんです」

「へぇ」


沙紀は射的を始めた。

ガチャッと引いた。

玉を入れて狙いを定めた。


パンッ


「あたりです☆」

「…スゲ」


なんと沙紀は五玉全て当てた。

一番喜んでいたのは大きな熊のぬいぐるみだった。

沙紀熊好きだな。


おさねえ...

↑幼い。


ヒュウウウゥッ


パーンッ


「わ―!花火だぁ―」

「綺麗だな」

「はいッ♪」


お前の方が綺麗だ///

(↑大丈夫?)

花火が終わるまでずっと俺は沙紀を見ていた。


沙紀、好きだよ。





つ、ついに…

愁初キッス◆◆。

おめでと―♪


次回は多分4月8日12時です

ご覧ください。


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