第二十六話 好きだ。
……愁が泣くの二回目でした!
後書きを見た方嘘ついてすみません!って事でした…(泣)
「さーちゃん、俺と…
……付き合ってくれないか」
私は
小さく
―――――――頷いた。
―愁side―
沙紀を泣かせた。
俺は最低だ。最悪だ。バカだ。
まだ好きなのに。
あいつが好きなのにッッ
あいつに殴られた頬がジンジンして自分の言ってしまった事を悔いている。
何で言ってしまったんだ。
―別れよう― と。
あの時、一番に助けにいったのは静で俺は呼ばれて行った。
一番沙紀を想ってるのは静だ。
だから....俺は....
「ほんっとにバカだね」
後ろで苦笑いしている真子。
とマジ切れ寸前の夏樹と鏡。
するとダンッと夏樹が俺の胸倉を掴み壁に押し付けてきた。
いつの間にか身長が俺より高くなっていた夏樹は幼さを感じなかった。
………………怖いな。
「何泣かせてんだよッ」
「………悪い...」
謝ったって沙紀を傷つけた事は変わらないのにな。
泣かせたくなかったのにな。
だせえよ…俺。
「愁ッ………あ…」
「ッく…」
だせえよ…。
何でまた泣いてんだよ…
自分が振ったのに…
未練タラタラじゃねえか…
夏樹は俺の泣き顔を見て胸倉を離して部屋を出て行った。
真子はその夏樹に小走りでついて行った。切ない顔をして。
結局家には泣いてボロボロの俺と真顔で本を読む鏡だけが残っていた。
「なぁ、愁」
鏡は本に目を移したまま俺に話しかけてきた。
「お前…まだ好きなんだろ」
「……ああ」
「泣かせたくなかったんだろ」
「……ああ」
「何で離すんだよ」
俺は曖昧にしか返事が出来なくてそのまま無言の時が過ぎた。
空は真っ暗で八時だった。
鏡が
「俺帰るな」と言って立ち上がったんだけど、俺は嫌で鏡の服の袖を微妙に掴んでいた。
無論、鏡に爆笑されたが。
「あはははッ!は―…はいはい。じゃあ今日は泊まらせていただきますよ。たく…甘えん坊さん」
「………うるせ」
鏡は笑いながら携帯で家に連絡していた。
泊まる理由は言うな…
「うん。愁が大泣きしてね」
よぉぉぉぉぉッ?!
思いっきり言ってるし?!
「じゃあ明日夕方帰るね」
………………きょ―うく―ん
キミは俺に殴られたいの―?
「ひぃ?!
さっきまでは…可愛かったのにぃぃぃぃぃぃッ!!!」
結局鏡は失神していた。
俺は夕飯を食べて風呂に行った
失神している鏡を連れて。
どうせ沙紀は静んとこ…
あああああッ!!!
も―止めてくれ!!!
俺のクールなキャラが壊れまくりじゃねえかッッ!!
(↑誰のせいだよ)
in フロ
「はぁ.....」
ブクブクブクブクブクブク
「ん?あ、忘れてた」
メガネだけが一人で泳いでた。
あれ、本人がいない。
ブクブクブクブクブクブク
………鏡?
どこだ―――――?
ブクブクブクブクブクブク
「沈んでるしッ?!」
鏡はずっと失神していた。
しかもメガネ無しなもんだから他の客にきゃあきゃあ言われていた。まぁ当たり前だな。
「よっこいせ」
「しゅうの…バカやろ―…」
「はいはい」
「おれは―さえが―...」
えぇぇぇ?!
それほんとかよ?!
聞かなかった事にしとこう。
「俺は―沙紀が―好きだ―」
鏡を担ぎながら雨の止んだ帰り道を歩いてそう呟いた。
―俺は沙紀が好きだ―
でもな。
でも俺は............
鏡のメガネ無しってそんなにカッコイいのかなぁ…




