第二十話 俺の女に手ぇ出すな
題名は気にせずに。
最近変な小説になりつつ…
あはは…
now 1ヶ月が経った。
今はまだ何も手を出さない。
奴の狙いは....?
「愁、愁ったら」
「あ、わりい…」
ついぼうっとしていた。
最近沙紀が俺を避けてる。
なんでだかは分かっていた。
………この間からだ。
静との話を聞いていた。
あいつのバカ。
静が言った事には賛成できない
俺は離れない。
例えこの学園が壊れようと。
あいつの狙いは俺と…沙紀。
破滅にでもする気だな。
しかし沙紀があの水野企業の社長令嬢なんて静が言うまで気づかなかったよ。
俺の親父の親友だし。
まさに運命だな。
……はぁ…堪えるなぁ…
沙紀を抱きしめたい…
「ねぇ愁、考えた?」
「賛成できない」
「言うと思ったわよ」
静は両手を広げて上に上げた。
はぁと溜め息をつかれた。
「あんた学園守りたくないの」
「……沙紀と離れるよりマシ」
「私もよ。菜川に何かされる前に学園もさーちゃんも守る」
「同感」
それには同感だ。
あいつが何かやらかす前に済まさなきゃこの学園もろとも終わりだ。
―――そうはさせねえ。
「まずは………仲直りだな」
「行ってらっしゃい」
沙紀に説明しとこう。
と、俺が沙紀に言おうと近付いた時スッと手が伸びてきた。
誰だ?
「ねぇ猪垣くん」
「てめえは話しかけんな」
「ふふ」
「なんだよ」
目の前にいる菜川は笑いだした
イラつく。ウザイ。
「邪魔だ」
「one roundだよ。愁」
「なッ…」
「僕は彼女のフィアンセさ」
「は?」
なんだコイツ。頭いかれてる。
何言ってんだ?
「分からないようだね」
「当たり前だろ」
「彼女の父親は僕の父の会社の契約会社なんだよ」
「!!!」
だからあいつ俺に迷惑かけまいと離れてんのかよ…
バカな奴。
「だから彼女の父の会社を潰す事だってできる。それは拒むだろう?だから彼女の父は彼女を僕に。
さぁ分かったかな」
「それがなんだよ」
「彼女も君も潰してあげる」
またあいつは気味の悪い笑顔を俺に向け教室を出て行った。
うぜー。何がフィアンセだよ。
ま、沙紀と仲直りを…
「沙紀」
「…」
「大丈夫だよ。俺は潰されません。バカだなお前」
「だっ…離…言っ…」
「え?」
「だって離れるって言った…」
ぷ…。
なんだよその顔。
ずっと泣いてたのか?
つい俺は笑ってしまった。
「何…笑ってんですかぁ」
「ごめんな沙紀」
俺は泣きじゃくる沙紀を優しく抱きしめてあげた。
肩が震えてる。
可愛い―(←キャラ変)
とりあえずはクリアかな。
仲直り大作戦。
………フィアンセか。
「なぁ沙紀」
「は、はいッ」
「菜川光一に気をつけろ」
「……勿論です。
潰されませんよ私も」
そう沙紀は言った。
そうだな。
潰されない。俺たちは。
負けない。俺たちは。
なぁ、そうだろう?
ガッシャンッ
「わ?!」
「なんだよ?!」
せっかく幸せに浸ってたのに邪魔をする奴だれだよ!
後ろを振り返るとそこには怖い顔をした夏樹と鏡と真子。
………怖っ
「ぉい愁。何で黙ってんだよ」
と夏樹。
「バカ愁!」
と真子。
「心配…するだろ?」
と鏡だった。
ごめん。沙紀泣かせた。
……言うか。
「あのさ、実はな」
「言ったわよ。もう」
「静【静さん?!】」?!」
びっくりして叫んだ。
静早え…。言うの早え…。
「よし!菜川光一、撲滅!」
「沙紀、怖いよ…」
沙紀の顔が怖かった。
かなりダークだった。
………まぁ、頑張ろ。
俺たちは作戦会議を放課後鏡の家でする事になった。
作戦会議とかになると必ずしも鏡の家になるんですよね―(笑)




