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笑えねぇよ

明けましておめでとうございます!


更新遅れてしまいました、すいません。


今年も頑張っていきますのでよろしくお願いします!

 いやはや早いことでもうこちらに来て4年ですよ、4年。フォーイヤーズ。あの時の純粋だった16歳の私はすっかり成りを潜め、汚らしい大人の世界へ足を踏み出したのです。・・・すみません。

 ちなみに私、木崎朱里はきちんと働いておりまする。情報屋として。

 情報屋というのは中々危ない仕事ですが金の入りはいいんで。というか私ほど情報屋にぴったりな魔術持ってるヤツがいるのか?人間では到底入れないところに入ったり、心読んだり、盗聴したり。まさに天職!

  ところで私は「木崎朱里」ではなく「情報屋」として名前も容姿も変えてるんですがね、ちょっと憧れて調子乗ったからでしょうか。「金髪の魔女」なんて痛々しいにも程がある通称を貰ってしまいました。いらねェ、超いらねェ。まだあまり広まってないことが不幸中の幸いかッ・・・。

 そんな名前で呼ぶなら金をくれ!・・・嘘です、冗談です。金なら持ってます。有り余るほどに!HAHAHA!でもまぁそのお金で宿に長期滞在できてるんだから、無論誰彼構わずに分けてやるなんてこれっぽっちも思いません。そう、それがたとえ・・・

 




 「国王でもッ!」

 「はぁ?いきなり何言ってんだよ。っていうかお話があるんですけど、ねぇ、情報屋のルースちゃん?」

 にっこり。

 じょうほうや は ぎんぱつイケメソ に つかまった ! ▼

 「ちょっ、離せこのチート!お前みたいな野郎がいるから世の男達は皆自信を無くしていくんだよッ」

 「いやいや何言ってんのルース。そんなんだと最近の騎士が腰抜けなのも、貴族達が腑抜けなのも全部俺のせいみたいじゃん。」

 「え、そう思ってたんだ。」

 「あ・・・・・・・・やべ。」

 沈黙がその場を支配する。

 気まずっ。

 ・・・・・・。


 「っていうか、大体君はちょっと騎士団団長で国内一剣の腕が強くて美形だからってモテすぎなんだよ!その内男にも狙われんじゃね?」

 「アホか。」

 やっと動き始めた!さっきのは聞かなかったことにしよう。

 というかこんな軽口叩いてる間も腕を離してくれないんだが。どうなってるんだよこの筋肉。

 すると今度がずいっと顔を近づけてきた。

 「ところでルース。君、本当に情報屋なんだな?」

 「え、ああうん。依頼なら前払いで。知ってる情報なら今渡せるけど、調べてきてほしいなら依頼料は上乗せしまーす。」

 「なるほど。・・・あぁ、構わない。それで、」

 え、何。

 目の前でなんかキョロキョロし始めたんですけど。

 「一応これ機密情報だしなァ・・・。」

 ヴェルはボソッと言うと頭をガリガリ掻いて私の方を向いた。

 やばい。今まで鍛えられてきた私の勘が告げている。逃げろ、と。

 「よし!」

 何がよしなんだよ。こちとら何もよしじゃねぇよ。

 「ルース!お前、城に来い。」

 にっこりとイイ笑顔を浮かべて言うヴェルを、殴りたくなった。




久しぶりの主人公視点です。

ちなみに空白の4年間(笑)は後々番外編で出したいと思います。

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