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第1話 ネットの漫画サイトは、使い方を間違えると、クレジット並みに怖い


 全く自慢にならない話だが、今まで買ってきた漫画の合計金額は、家一軒買えるほどである。

 時々、いや、人生の半分かもしれない。

 自分にとって大ヒットを見つける事がある。

 その大ヒットの中から、欲しかった答えを得る事が出来る、そんな人生を送ってきた。


 漫画は、得難い友である。無限に面白い。けれど、ある意味では恐ろしいのだ。

 特に、デジタル化が進む昨今、手で買わない場合は気を付けた方がいい。

 ネットの漫画サイトは、使い方を間違えると、クレジット並みに怖いからだ。


 一度、ネットの漫画サイトで、一カ月二十万円を使った時は、流石に慌てた。


 (えっ、そんなに読んでた!?買ってた!?やっばっ!)


 クレジットを使わない方が良い、そういう人と自分は同じタイプらしい。

 見えないお金で、漫画を買うのは止めた。

 自分には合わない買い物方法だ。支払い後、すぐに解約した。

 

 ネットだと、ボタン一つで、ぽんっと買えて読めてしまうから、よほど気を付けなければ破産しそうだ。強く、そう思った。


 好きなだけ好きな時に読めるのは、嬉しい、楽しいが、怖い。

 無料分を読んで楽しかったら、続きを読みたい!そう思ってしまう。

 それで買っていたら、支払い金額が、やばい事になった。


 今、登録したら何パーセントOFFとか、キャッチコピーにつられて読んでしまうと後悔する。

 「登録」だけは絶対に止めよう、本を買う時は、必ず紙幣で!胸に刻んだ出来事だった。

 しかし、自己管理が出来る人、しっかり自制できる人には、全く支障をきたさないだろう。故に、読み手側の問題である。


 ネットの漫画サイトは、正しく賢く利用すれば、場所をとらず便利だと思う。

 本棚全て、押入れ全部が、漫画で埋まる事にはならない筈だ。

 最近では、段ボールに詰めて屋根裏部屋まで漫画収納庫にしてしまった。

 トホホである。


 ネットでは、自分にとっての大ヒットを次々と見つける事が出来る。

 無料分のおかげだ。

 知らなければ、買う事もないのだから、「埋もれた作品」を見付けたという感覚になる。


 そして、時々見つける名作は、世間的に、とんでもなく有名であったり、名も知られぬ花のような作品であったり、様々だ。


 世間一般でいう大ヒット作品や、主観でみる名作は、苦しみ悩む時に欲しかった答えを与えてくれる、不思議なものだ。


 ただ単に漫画が好きというだけではなく、漫画は人生の師であり、友なのだから、漫画を買うのを止めるのは、呼吸を止めると同じ事である。


 流石に家を建てる方までは買っていないと思うが、以前にネット購入した金額を足せば、それも疑わしい。

 二十万円の支払いが怖かったので、今度登録する事はない。その当時、肝に銘じた一件は、現在も守れている。


 しかし、読みたい漫画が絶版になっていた時は、かなり落ち込む。

 デジタルで読みたいと、つい思ってしまう。


 中古で買わない理由は、漫画を売る気持ちが理解できないからだ。

 一期一会の出会いを手放せる読者が、手元に所持していた漫画を読みたいとは思わない。

 故に、絶版になっている漫画は、縁がなかったのだと諦めるしかない。


 つい先日の話だが、何気なくアマゾンページを開いた時、完全に諦めていた漫画が、新品で売りに出されているのを見つけた。

 しかも、最後の一点だった。


 売り手が個人ではなく会社で、買う前に調べた結果、画像で見られる割と大きめな本屋だった。

 購入者の評価も高かったので、物は試しと新品である事を信じて、即、購入した。


 すると、翌日に届いて、(はやっ!)と驚いた。一冊購入だったが送料も妥当で、大当たりの買い物だった。

 何より、本当に新品だったのが、心から嬉しかった。

 どうやら、縁があったらしい。


 更に、十三巻と十四巻の新品まで見つけた。別の出品者だったが、誰もが知っている大手の本屋だったので、何の心配もなく即購入した。


 それも翌日届いたが、驚いた事に、十四巻の表紙だけ、明らかに折り目を直した箇所が、三つもあった。

 これは新品か疑わしいと思ったが、中身は綺麗だった。

 ネットで買った一点ものだから仕方ないと諦めたが、十三巻は、間違いなく新品だったので、本当に嬉しかった。

 あと一冊は残念な買い物になったが、仕方ない。


 デジタルで、こんな事は有り得ないので、新品購入をしたい場合は、非常に便利だと思う。

 しかし、解約したら読めなくなったり、ダウンロード期限がある作品においては、中古の方が優る気もする。

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