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結城弘子と井上華と他

ほんとに不定期更新

ダメな作者です

そして夏は終わったのに作中はまだ夏休み

 ドアを開けたが廊下側からなかなか入ってこない井上華。美術室では自分は部外者。しかも、直前までなにかの話で盛り上がっていたようだ。入りづらい。


 西野光輝は即座に主を見た。結城弘子は井上華に敵意を持ってないようだ。井上華の方も危険そうな素振りはない。とりあえずは結城弘子の斜め後ろに立つことにした。


 エロ漫画家はいつの間にか消えていた。どこいった?隠れているだけなのかほんとに居なくなったのか。因みに窓は開いたままだ。閉めろよ。


 北川みそらは以前彼氏に別れ話を切り出されて絶望した顔の井上華を思い出した。美容師の歳上イケメン彼氏を繋ぎ止められなかった女。同学年でも美人上位に入る井上華。顔はいいし服のセンスもいい、見てはいないがスタイルもいい筈。


 でも彼女は・・・男の将来の為に切り捨てられた。


 そして井上華は入り口に立ったまま行動を起こせずにいた。


「西野、前側半分だけ掃除しなさい。北側も手伝ってくれると嬉しいわ。井上、入って」

 結城弘子の突然の命令に秒で反応する西野光輝。よくわからないけれど西野光輝に倣う北川みそら。恐る恐る入室する井上華。


「市川は?」

 結城弘子が突然発した市川というフレーズにピクリと反応する井上華。何故市川正人を知っている?誰にも話していないのに。


「来ないのね、自分の仕事なのに。まあ臆病者だしね」

 井上華は驚いている。何故結城弘子は市川正人を知っている?市川正人は去年学校を去った過去の存在。自分も最近まで忘れていた存在。井上華から見た市川正人は恐れを知らないブラック企業の社長的な性格に見える。とても臆病者にはみえないのだけれど違うのだろうか。しかも『仕事』と言った。


「あの・・・・」

 井上華が何か言いかけたがまた黙る。


「とりあえずノルマだけ終わらせて。早めに」

 キツめの言葉を発する結城弘子。


「ちょっと・・」

 井上華が掃除中の西野光輝と北川みそらに視線を向ける。結城弘子は察した。


「掃除は終わりね。二人ともしばらく準備室に入って。こっちのことは見てはダメよ。早く」













「よくこんなのでオッケー出るわね」


 結城弘子は井上華のスマホを片手に机に突っ伏した。

 井上華のスマホには先ほどセルフ撮影した自身のヌードが複数。高校生としてはアウトな行為。作品には撮影小物として美術室のチリ毛男の石膏像が使われてるが、いまいちな作品だ。美術センスの高い結城弘子からしてみれば許せないレベルの作品。だがその画像は今ここにいない市川正人の合格通知を受けている。


「北川。手伝って」

 結城弘子は美術準備室のドアを開ける。


「あ〜!早い!」

 向こう側では北川みそらが西野光輝を襲い始めたところだったらしく、『まだ早い!』と獣のような目線を結城弘子に向けた。あと30分は欲しいらしいが結城弘子はお構いなしだ。


「北川。井上を洗ってきて。プールのとこでも陸上部脇でもいいから。そしてもう一度ここに連れてきて。下着はつけさせないで」


「下着!?」

 一体どうなってるんだと悩み想像を巡らせる北川みそら。


「いえ、そこまでしなくても・・」

 井上華は結城弘子が撮影をやり直すのかなと想像したがそこまで乗り気ではない。そもそも好きでやってるわけじゃない。


「だまりなさい。あんな写真で安売りされていい訳?あんたはもっと高い女なの。北川!この子の全身についた市川のよだれと精液全部洗い流して!」


「精液!」

 北川みそらはびっくりした。

 一方、西野光輝は自分についた北川みそらのよだれを洗いたいと思っていた。



登場人物

・井上華・

芸能界入りした歳上イケメン彼氏に捨てられた。しかし芸能界は甘くない。彼のデビュー条件は井上華をプロデューサーに『差し出すこと』

その後プロデューサーは「君、読モしないか?一度会って話を」と、何も知らない井上華を呼び出して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と、なる。


・市川正人・

井上華にいろんな所で写真を撮らせている。もちろん学校でも。半分以上は全裸。

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