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暗黒騎士の享楽  作者: 天鵞絨
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6.冒険ギルドの登録

討伐クエストが問題なく達成されていることを確認したツバメ

後は二人のクエストと薬草の採取だけなのだが、ツバメはあまり薬草というものがどんな形をしているのか検討がついていなかった


「薬草ってどこでも採取出来るんだろ?どれが薬草なんだ?」


「普段は受付の人とかに聞くと教えてくれるのだけど、急いで出てきちゃったものね」


ツバメにしても、早く冒険に出たいという気持ちからか詳しい説明を聞くことを忘れていたのだが


「確かーえっとねー、あった!これが薬草だよ!」


アーネの持つ草を見る、ギザギザの10cm程の葉っぱとそれより小さい葉っぱが2枚、それぞれ別方向に向かって生えている

ツバメは辺りを見渡すと確かにいくつか確認することができ、そのうちの1つを採取する


「これが薬草か、そのまま使えるのか?」


「使えるけど、基本的にはポーションなんかの材料になるわね」


三人は軽い雑談を交えながら、クエストに必要な数を採取する

その後は二人がラビットの討伐に向かうのだが、これといった問題もなくクエストをクリアしていく


クエスト[ラビットの討伐] 3/3

クエスト[薬草の採取] 3/3


「結構早く終わったが、このまま少し狩るか?」


全てのクエストが無事に終わり、ツバメは後の予定について二人に尋ねる

このままLv上げをしてもいいのだが、折角なら早く登録をしたいとツバメは思っていた


「先に登録してからでもいいんじゃないかしら?その後はLv上げでも街を観光してもいいし」


「それじゃとりあえず!登録しに冒険ギルドへ行こう!」


二人の意見も一致し、三人は登録をしに街の方へと戻って行く

戻る途中いくつかの集団が草原の方へと向かっていく、先程冒険ギルドに戻って行ったプレイヤーだろうが、ツバメが見た人の波より少し人数が少なく見える


「街の方に溜まっているのか?さっき見たより少なく感じるが」


「こっち以外にも門があるから、そっちに行ったんじゃないかしら」


街の門は合計4つ、それぞれの方向にラビット、ウルフ、タートル、フロッグという魔物が存在するため、上手く人数がバラけたのだろう


「ようやく混雑が治まって受付の人達も一安心だろうね!」


「そうね、早い人達だと今日中に次の街に向かうと思うわよ」


今、三人の居る最初の街からそれぞれの方向に存在する魔物、フィールドボスを討伐すると次の街へとたどり着くことが出来る

そのさらに先には国や都市などが存在しており、プレイヤーは各々気になる場所へと向かっていく


「次の街か、今日はLv上げしたり観光とかしたいからなぁ、行くとしても明日でいいかな?」


「急ぐことでもないんだし、ゆっくり楽しめばいいわよ」


今日はこの街を堪能すると決めた三人は楽しく雑談しながら街の門を抜け冒険ギルドに戻ってきた


「ミラさんのところが空いた、行ってくる」


ツバメは先程対応してくれたミラの所を見ると、タイミングが良く丁度空いたばかりであった


「あ、おかえりなさい!クエストは無事に完了しましたか?」


ツバメは、その変わることのない眩しい笑顔で対応してもらい、クエストの完了報告を済ませる


「はい、ラビットの討伐と薬草3つ、確認出来ました!これにて登録を完了とさせていただきます!こちらはギルドカードになっています!」


「ありがとう、そういえばこのギルドカードって何に使えるんだ?」


自身の名前、職業が書かれているギルドカードをもらい、その使い道について詳しく聞く


「このギルドカードは冒険ギルド所属の証となっていますので、ギルド内の設備の使用、魔物の素材の売却などの際に必要となっています!」


ミラの言葉を聞き、ツバメは先程のラビットの素材を取り出しカウンターの上に置く


「それじゃこの素材の買取を頼む!」


「クエストのラビットの素材ですね!かしこまりました!」


ミラは素材を受け取り確認すると、カウンターに硬貨を置く


「ラビットの角が1つと毛皮が2つ、クエスト報酬も一緒にさせていただいて、46ベルになります!」


こちらで初めて稼いだお金、ツバメはワクワクしながら硬貨を受け取る

そんな微笑ましい様子を眺めながら、ミラは話を進める


「以上で手続きは終了となります!ツバメさんの今後の活躍、期待していますね!」


「任せてくれ!ありがとう!」


漸くと冒険者として活動できることに喜びを感じつつ、ツバメは席を立ちミラの笑顔に見送られながら二人の元へ戻る


「またせた、予定がなければもう一度外に行こうと思うんだが、どうだ?」


ツバメは後の予定について二人に確認をとる

時間にはかなりの余裕があるため、希望があるか聞いてみると


「その前に!今回の報酬で屋台の串を食べに行こうよ!」


「屋台!?そんなのもあるのか?」


ゲームで食べ物を食べる、そんな考えがなかったツバメは少し驚いてしまう


「そうね、まだまだ余裕もあるけど空腹ゲージのこともあるし、何よりこのゲームの料理は美味しくて太らないわよ!」


メグがはしゃいでしまうのも無理はないだろう、女の子にとっての悩み、美味しいものをたくさん食べたいが美味しいものは太ってしまうということ

ツバメもその言葉を聞き目を輝かせる


「それはすぐに行かないとな!屋台はどこに!?」


「広場の端だよ!屋台とかの露店が集まってるの!」


プレイヤーが最初に出現した噴水のある広場、そこの一角に露店が集まっているようだ

三人はお互いにうなずく、どうやら行くべき場所が決まったようだ


「それじゃあ!広場に行くぞー!」


三人は冒険ギルドを出て、広場へと足を進める

しかし、広場で三人は思わぬ出来事に遭遇するのだった


誤字などがあれば教えてもらえると助かります!

また、感想、ブックマーク、いいねをしてくれると凄く喜びます!


m(_ _)m

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